
農林水産学研究科環境フィールド科学専攻2年の入口栞名さん(水圏科学分野・海洋環境研究室)が3月6-8日に新潟市で開催された「ハビタブル日本-島嶼国日本の生存基盤をなす大気・海洋環境の持続可能性-(学術変革領域研究(A))」の領域全体会議にて若手優秀ポスター発表賞を受賞しました。
受賞した研究テーマは「北部東シナ海陸棚斜面における黒潮中層水の湧昇スポット」です。東シナ海の大陸棚斜面には岬の様に突き出した「海岬(かいこう)」と呼ばれる海底地形が4か所あります。そのうち奄美大島北西の海岬には非常に強い「湧昇流」が存在し、さらに「黒潮の加速」が起きることを明らかにしました。この海岬で発生する湧昇流が黒潮中層(200-400m深度)の高栄養塩の海水を有光層深度に輸送することを示し、大陸棚の高い生物生産量を支える仕組みの一つであることを示唆しました。
[関連リンク]

※ECHOES:ハビタブル日本の若手研究者連絡会の名称(Early Career HotspOttErS: エコーズ)