
令和6年10月16日から23日の8日間、本学部附属練習船かごしま丸は教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、東京海洋大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました。
東京海洋大学から長井健容准教授に引率された大学院海洋科学技術研究科博士前期課程2年の学生1名、同博士後期課程2年の学生1名と4年生2名が参加し、長井准教授及び幅野明正船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した小針統教授、久米元准教授の指導の下で、学位研究のための資料収集と海洋観測実習を行いました。
実習では、トカラ列島および大隅半島周辺の観測海域で、Twin-NORPACネット及びORIネットを用いたプランクトンや仔稚魚の採集実習、CTD、多層超音波ドップラー流向流速計(ADCP)、自由落下曳航式乱流計(UVMP)、紫外線を用いて植物プランクトンの増殖に必要な硝酸塩濃度の測定を現場でできるSUNAセンサーを装着した自由落下曳航式生物化学プロファイラー(SUANDAYODA)等の機器を用いた海洋観測を行いました。東京海洋大学の学生は、船尾に装着したUVMPとSUNADAYODAを用いて観測を行い、博士および修士の学位研究に必要なデータを収集しました。航海日程の後半は観測海域の海況悪化により、一部の予定を鹿児島湾内での観測や釣り実習に振り替えましたが、大部分の観測点では計画通りデータを収集し21日の午後には谷山港に帰港しました。入港後は、収集したデータの解析や取りまとめを行い、教員および学生は23日に下船しました。
この航海には、本学部科目「海洋観測乗船実習Ⅱ」受講の水産学部4年生1名と3年生17名も混乗して実習を行いました。


