かごしま丸が北里大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

プランクトンの採取

令和5年12月4日から8日の5日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、北里大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

北里大学からは吉永龍起教授と池田大介准教授に引率された海洋生命科学部3年生20人が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸教員・乗組員の指導を受けました。

本実習は、同学部の1~3年生を対象とした必修科目である「海洋実習」のうち、2・3年次における野外実習の選択肢の1つで、履修学生を全国の水産系教育関係共同利用拠点練習船6隻(本学かごしま丸、長崎大学長崎丸、広島大学豊潮丸、三重大学勢水丸、東京海洋大学神鷹丸、北海道大学おしょろ丸)に分乗させて実施しているものです。

初日は昼過ぎに乗船し、福田首席一等航海士による乗船ガイダンスを受けた後、コンパスデッキから出港作業を見学しました。2日目は種子島沖の観測海域でCTD、NORPACネット、稚魚ネットによる海洋観測と生物標本の採集実習を行いました。3日目は、2班に分かれて、船舶教員や航海士の指導で航海船橋(ブリッジ)での操船実習や海図やコンパス、レーダーなど航海計器を使った船位確認体験、ロープワーク及び機関室など船内の見学を行いました。観測地点までの移動中は目視によるイルカ探索を行いました。日没後は、錦江湾内でNORPACネットによるプランクトン採集を行った後、谷山港沖に投錨しました。4日目は午前中に釣り実習を行い、乗組員の指導で、自分で釣ったマアジなどの捌き方を実習しました。最終日は入港作業を見学した後、10時過ぎに下船して帰路につきました。参加した北里大学の教員・学生は、天候に恵まれたこともあり、かごしま丸による洋上実習に大いに満足したようでした。

本実習に参加した北里大学の学生には、同大学の海洋実習の単位が付与される予定です。この実習航海には、航海技術乗船実習Ⅱ受講の水産学部4年の11名の学生も混乗して実習を行いました。

令和5年度のかごしま丸共同利用航海は、本航海終了をもってすべて計画通りに実施を完了しました。

 

機関室見学(古澤機関長による説明)
漁獲物処理実習

 

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