かごしま丸が宮崎大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

乗船ガイダンス

令和5年11月27日から12月1日の5日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、宮崎大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

宮崎大学からは田中竜介教授とウルバンチク・ヘンリク准教授に引率された農学部海洋生物環境学科3年の1人と2年生26人の学生が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸教員・乗組員の指導を受けました。この実習は、かごしま丸を利用して、外洋域での各種海洋調査及び生物採集の手法を学習することを目的として2011年から継続実施されているものです。

実習初日は、福田主席一等航海士による乗船ガイダンスを受けた後、東シナ海陸棚域のトロール操業海域に向けて出港しました。コンパスデッキからの出港作業見学後、退船操練を行った後、夕食後にはウルバンチク准教授による講義「微生物の体系学」が行われました。2日目は、午前中に薩摩半島沖でのCTDと多筒採水器による海洋観測、機関室見学及び航海船橋(ブリッジ)での操船実習を行い、午後には、かごしま丸教員から「国際漁場としての東シナ海」、「着底トロール漁業」及び「着底トロール漁獲生物とその計測・記録方法」の講義を受け、トロール操業実習の手順等を予習しました。また、日没後には、稚魚ネット曳網による生物採集と標本観察を行いました。3日目は、午前中に東シナ海の陸棚域で着底トロール操業1回と漁獲物の同定・測定実習を行ないました。午後は、かごしま丸教員から「水産系練習船の連携による漂流・海底ごみ実態調査」の講義を受けた後、ニューストンネット曳網による浮遊マイクロプラスチックの採集と着底トロールで回収された海底ごみの分類実習を行いました。この海洋ごみ調査は、2017年から、東京海洋大学、九州大学、北海道大学、長崎大学及び本学が連携協力して実施する環境省事業「漂流マイクロプラスチックを含む漂流・海底ごみの分布実態調査」の一環として継続実施しているものです。この後、学生は2班に分かれて、採取した標本観察とトロールの漁獲物処理実習を交代で行いました。4日目は班ごとに実習で学んだ内容からテーマを決めて実習中に得た資料や情報、文献調査の結果をとりまとめ、午後からグループ発表を行いました。発表テーマは、船舶の避難経路や航海計器等の設備、トロール漁獲物の分析など多岐にわたり、参加学生が本実習を通して様々なことに興味を持ったことが感じられるものでした。かごしま丸は予定した全ての実習内容を完了し、12月1日午前中に谷山港に帰港しました。

この実習航海には、航海技術乗船実習Ⅱ受講の水産学部4年の11名の学生も混乗して実習を行いました。

 

ウルバンチク准教授による船内講義
漂流マイクロプラスチック採集実習
稚魚ネット採集生物の観察

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