かごしま丸が東京海洋大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

退船操練

令和5年11月1日から8日の8日間、本学部附属練習船かごしま丸は教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、東京海洋大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました。

東京海洋大学から長井健容准教授に引率された大学院海洋科学技術研究科博士前期課程の学生2名、同後期課程の学生1名が参加し、長井准教授及び幅野明正船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した小針統教授、久米元准教授及び小玉将史助教の指導の下で、学位研究のための資料収集と海洋観測実習を行いました。

実習では、大隅海峡周辺の観測海域で、Twin-NORPACネット及びORIネットを用いたプランクトンや仔稚魚の採集実習、CTD、多層超音波ドップラー流向流速計(ADCP)、自由落下曳航式乱流計(UVMP)、紫外線を用いて植物プランクトンの増殖に必要な硝酸塩濃度の測定を現場でできるSUNAセンサーを装着した自由落下曳航式生物化学プロファイラー(SUANDAYODA)等の機器を用いた海洋観測を行いました。東京海洋大学の学生は、船尾に装着したUVMPを用いて観測を行い、博士および修士学位研究に必要なデータを収集しました。航海終盤に観測海域の海況悪化したために最後の観測点2か所を残して鹿児島湾内へ引き返しましたが、ほぼ全ての観測点で計画通りデータを収集することができました。鹿児島湾内では釣り実習を楽しむ時間的余裕が生まれ、参加した教員及び学生はかごしま丸での実習に満足したようでした。

この航海には、本学部科目「海洋観測乗船実習Ⅱ」受講の水産学部3年生19名と、「航海技術乗船実習Ⅱ」受講の海技士プログラム4年生11名も混乗して実習を行いました。

 

Twin-NORPACネットによるプランクトン採集

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