「鹿児島湾の深海性魚介類の生態と資源利用に関する研究」

水産資源科学分野 資源生物学研究室(大富 潤・土井 航)

私たちの研究室では、水産学部附属練習船「南星丸」による試験底曳網調査を毎月1~2回の頻度で実施して、鹿児島湾の底生魚介類の分類、成長、繁殖、食性などに関する研究を行っています。鹿児島湾は東京湾や大阪湾と同じ湾口部がせまい内湾ですが、内部に水深200 mを超える深海が広がる世界的にも大変珍しい海です。私たちの研究によって、鹿児島湾からは新種や日本初記録のエビが複数見つかっています。ナミクダヒゲエビやヒメアマエビなどは鹿児島湾特産の水産資源として認知度が向上してきましたが、あまり利用されていない深海魚の中にも食材として将来有望な種類はまだまだあります。長年の研究によって様々な種の生態を解明してきましたが、謎がつきることはありません。魚類や甲殻類が生き物として好きな人、食べるのが好きな人、水産資源について学びたい人、鹿児島大学水産学部水産資源科学分野でお待ちしています。

研究室ウェブサイト:資源生物学研究室ホームページ

南星丸での作業風景
試験底曳網調査の漁獲物
深海魚(マルヒウチダイ)の刺し身
2018年に新種記載されたサツマテッポウエビ

 

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