Let’s Enjoy! 水圏科学分野 修士2年 木下そら

水圏科学分野生物多様性研究室) 修士2年 木下そら

「なんで水産学部なん?」と聞かれることがよくあります。確かに友達から見れば、故郷京都から遠い鹿児島大学水産学部に進学した私のことを不思議におもうでしょう。ですが、小さいころの川遊びから始まり一年間沖縄に離島留学に行くほど自然が好きな私にとって、都市部の大学よりも、フィールドが近くにある鹿児島大学水産学部を選ぶのは至極当然のことだったかもしれません。机に座って研究するのもいいかもしれませんが、私はフィールドに出て、自分の五感で生物や自然を感じるほうが絶対楽しいと思います。
卒業論文では、奄美大島住用町に広がるマングローブ林をフィールドにベントスの群集構造に関して研究していました。マングローブ林はその木々が織りなす美しい景観に加え、カニ類や貝類、ゴカイ類など多くの生物が生息するとても豊かな生態系です。調査では林内を歩き回って、時には胸まで水につかりながら川の中を進み、どろんこになりながら生物を採集していました。目的の種を見つけるために林内を歩けば、以前その場所で見つけていなかった種が出てくることも少なくありません。その度に胸の高鳴りを感じられるのもフィールドに出る醍醐味の一つです。
キャンパス内だけじゃ自分を抑えられないと感じたあなた、温帯から亜熱帯までの幅広いフィールドを持つ鹿児島大学水産学部に来てみてはいかがでしょうか。自分の手で触れ、自分の足で調査する楽しさを味わってみませんか。

奄美大島のマングローブ林内にて(右下に林床で採集したカニ類)
マングローブ林と下流に広がる干潟

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