Let’s Enjoy! 水圏環境保全学分野 4年 今村和貴

水圏環境保全学分野 4年 今村和貴

水産学部での日々は刺激的な毎日です。日々の講義では、水質保全学や水産経済学、魚類学など、海洋環境から流通まで海に関する幅広い分野について広く学びことが出来ます。また、水産学部は練習船を2隻保有しており、これらの練習船で行われるフィールドでの調査や漁業実習は他ではなかなか経験できないと思います。私自身もかごしま丸を利用した実習にトータル3か月ほど参加し、沖ノ鳥島より南方での海域でマグロのはえ縄漁を行ったり、明石海峡大橋の下をくぐったりなど、人生でもう二度とできないような経験もしました。
私は水産学部で講義を受ける中で海洋汚染に関する分野に興味が持ったので、現在、環境保全学研究室に所属し、沿岸域海底質の汚染に関する研究をしています。沿岸域は工場からの排気ガスだけでなく、私たちが普段生活する中で生じる生活排水も河川を通して流れ込んでおり、その結果として様々な化学物質によって汚染されています。海洋に流れ込んだ化学物質は海水中で拡散する一方、一部は懸濁物に吸着し海底質に降り注ぎます。これらの化学物質は海底質上に存在する底性卵や底生生物に何らかの影響リスクがあると考えられていますが、その実態を把握するのは困難です。そこで私はGC/MSや原子吸光光度計などの分析機器を利用して海底質中の化学物質を分析すると同時に、ジャワメダカやヒメダカの魚類胚を用いて生物にどのような影響を与えているかを調べています。
みなさんも水産学部で刺激的な毎日を過ごしてみませんか??



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