かごしま丸が早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました(第2班)

①乗船ガイダンス

 2026年5月17日から5月19日の3日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした乗船実習を実施しました。この実習には両大学から多くの学生が乗船しており、1回の航海における定員を上回る場合は参加学生を2班に分けて航海を実施してきました。今年度も参加希望者が受入れ可能人数を上回ったため、前述のように同等同質の実習を2 回連続して実施しました。

 

 早稲田大学からは箱井崇史教授に引率された法学部3年生の7名と大学院法学研究科博士課程2年生(早稲田大学法学学術院助手)の1名が、本学からは法文学部法経社会学科法学コースの3年生8名が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸船舶教員および乗組員の指導を受けました。この実習は、箱井教授と本学法文学部の松田忠大教授により両大学の共同演習「海商法セミナー」として企画され、2014年から継続実施されています。海上物品輸送という商行為について定めた法律である海商法(商法第三編)の法解釈や船舶衝突により生じた賠償責任等の裁判例に現れた事案の理解をする上で重要な、大型船舶の構造・設備、運航実務及び海上交通法規をかごしま丸での洋上実習を通して学習することを目的としています。

 

 乗船初日の午前中は福田隆二首席一等航海士による乗船実習ガイダンスと退船操練・居室のベッドメイクなどを行いました。午後からは、牧野文洋一等航海士と畑辺佳奈子二等航海士からそれぞれ、「船の職制・船体構造等の概要」、「海上交通法規(海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法)」についての講義を受けました。夕食後は、箱井教授による船内セミナー「海商法の全面改正-その概略および船舶衝突規定の改正」が実施されました。

 

 2日目は朝食後に鹿児島港を離岸し、コンパスデッキから出港作業を見学しました。見学後、2班に分かれて午前中は機関室および甲板外回りの見学と操舵実習、午後からはロープワークと船橋での航海当直体験実習を行いました。学生達は前日の講義で習った、海上衝突予防法における「適切な見張り」の手段である双眼鏡による目視や海図での位置確認の方法、レーダや船舶自動識別装置(AIS)等の航海機器による周囲の船舶の動静把握を体験しました。夕方には鹿児島港港外に投錨し、夕食後から約2時間の釣り実習を行いました。強風の中の釣り実習でしたが40cm近い鯵を釣り上げた学生もいてデッキ上であちこち歓声が上がっていました。

 

 最終日は朝食後に居室および共有区画の一斉清掃を実施し、終了後にコンパスデッキに上がって入港作業を見学しました。かごしま丸は全ての実習内容を完了し、午前9時過ぎに鹿児島港谷山1区岸壁に着岸・帰港しました。自分の手で大きな船を動かす操舵実習や、ロープワーク実習で初めて習う結び方など、学生達にとって非常に新鮮な体験になった様子でした。

 

 この実習航海は、本学部の航海技術乗船実習Ⅰ受講の4年生12名との混乗で実施しました。

 

②船内講義(船の職制・船体構造等の概要)
③機関室見学(推進器室)
④釣り実習

一覧に戻る

pagetop