かごしま丸が鹿児島大学教育学部の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

退船操練

令和7年6月26日から6月28日の3日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、本学教育学部の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

教育学部からは内ノ倉真吾准教授に引率された3年生の4名が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸教員・乗組員および学部から参加した三橋延央准教授の指導を受けました。本実習は、かごしま丸での教育学部の学生に対する海洋教育の実施および寄港先の三島村・鬼界カルデラジオパークでの研修を目的として昨年度より実施されています。

初日は乗船後9時に谷山港を出港し、三島村の竹島港に向かって航走を開始しました。出港作業をコンパスデッキから見学した後は福田隆二首席一等航海士による乗船ガイダンスおよび退船操練が行われました。午後からは機関士の案内で機関区画にて発電機や推進装置、造水装置の仕組みや機能について説明を受けました。その後は甲板上に移動してロープワーク実習を行い船の作業でよく使う結び方を学びました。およそ6時間の航走を経て、かごしま丸は夕刻に竹島港に入港しました。

2日目は朝食の後、内ノ倉准教授と学生達は三島村立竹島学園を訪問するために船を出発しました。学園到着後は児童・生徒や教員と共に三島村名物の楽器「ジャンベ」を使った演奏体験、港内での水泳実習など行い交流を深めました。16時に帰船後、鹿児島湾内に向け航行を開始し夕食後は航海船橋(ブリッジ)に上がって航海士から航海計器などの説明を受けながら交代で操船実習を行いました。3日目は鹿児島湾中央付近でCTDによる海洋観測、スミス・マッキンタイアー採泥器による底質・ベントスの採集と観察、北太平洋標準ネット(NORPACネット)によるプランクトンの採集と観察を行いました。かごしま丸は予定した全ての実習内容を完了し、谷山港に帰港しました。操船実習や機関室見学、初めての船内共同生活や三島村での現地交流は、学生達にとって新鮮で有意義な体験になった様子でした。

この航海には、航海技術乗船実習Ⅰ受講の水産学部4年の10名の学生も混乗して実習を行いました。

 

食事風景
機関室見学(造水装置説明)
操舵実習

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