農林水産学研究科食品創成科学専攻1年の椎葉望実さん(食品生命科学分野・熊谷研究室)が6月29日に北九州市で開催された第61回化学関連支部合同九州大会にて日本農芸化学会西日本支部 優秀発表賞を受賞しました。
今回受賞した研究テーマは「褐藻アミジグサに含まれる二次代謝産物の単離・構造決定」です。
熊谷研究室では、様々な海洋生物から新規構造を有する有用物質を得ることを目的とした研究を行っています。今回の受賞研究では、鹿児島大学水産学部のすぐ近くの海で採集したアミジグサ科褐藻から抗炎症作用を有する新規化合物を単離し、その構造を立体配置も含めて決定しました。また、単離した12種の化合物の抗炎症活性を比較することにより、活性発現に重要な構造を推定しました。身近な海の生き物にもまだまだ新しい化合物が眠っている可能性があります。