かごしま丸が早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました(第1班)

乗船ガイダンス

2024年5月16日から5月18日の3日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした乗船実習を実施しました。両大学からは昨年同様、航海当たりの定員を上回る参加申込があったため、参加学生を2班に分けて、同等同質の実習を2回連続で実施しました。

早稲田大学からは箱井崇史教授に引率された法学部3年生の10名が、本学からは法文学部法経社会学科法学コースの4年生6名が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸教員・乗組員の指導を受けました。この実習は、箱井教授と本学法文学部の松田忠大教授により両大学の共同演習「海商法セミナー」として企画されて、2014年から継続実施されているもので、海上物品輸送という商行為について定めた法律である海商法(商法第三編)の法解釈や船舶衝突により生じた賠償責任等の裁判例に現れた事案を理解する上で重要な大型船舶の構造・設備、運航実務及び海上交通法規の体験・学習を目的としています。

初日は谷山港停泊中の船内で、福田隆二主席一等航海士による乗船実習ガイダンスと退船操練を行った後、午後から有田洋一二等航海士及び畑辺佳奈子次席二等航海士から「船体構造及び乗組員職制」、「海上交通法規(海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法)」についての講義を受けました。夕食後は、箱井教授による合同セミナー「海商法の全面改正-その概要および船舶衝突規定の改正」が行われました。2日目は朝食後に谷山港を離岸し、コンパスデッキから出港作業を見学した後、2班に分かれて船内見学と操舵実習を行いました。午後は桜島水道付近まで航行し、船橋での当直航海実習をデッキでのロープワーク体験を行いました。航海当直実習では、かごしま丸教員の指導の下で目視及びレーダ、船舶自動識別装置(AIS)等の航海機器による見張りと周辺の船舶の動静把握を体験しました。その後、谷山港沖での投錨作業を見学し、夕食後には釣り実習を行いました。釣りが初めてという学生も多く、自分で釣った魚を捌いて食べるという体験は非常に新鮮だったようです。

最終日は抜錨・入港作業を見学した後、午前9時過ぎに谷山港に着岸・下船しました。

2泊3日の共同生活を通して両大学の交流も一層深めることができ、参加した教員及び学生にとって非常に充実した実習になったようです。

この実習航海は、本学部の航海技術乗船実習Ⅰ受講の4年生8名との混乗で実施しました。

 

箱井教授による合同セミナー
機関室見学(機関制御室)
釣り実習

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