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かごしま丸が近畿大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

トロール操業準備

令和4年10月22日から28日の7日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、近畿大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

近畿大学からは鳥澤眞介講師に引率された農学部水産学科3年の10人の学生が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸教員・乗組員と学部から参加した西隆昭准教授と山中有一准教授の指導を受けました。現在、かごしま丸は新型コロナウイルス対策として定員を制限24人に制限しており、近畿大学の参加学生全員を一緒に乗船させることが困難なため、共同利用乗船実習は、2航海に分けて教員・学生を受け入れました(1回目:10/12~10/18に実施済み、2回目:本航海)。

実習では、10月22日に鹿児島を出港し、福田隆二主席一等航海士による乗船ガイダンスと退船操練を行った後、東シナ海の操業海域に向かいながら、西准教授から「トロール操業」についての講義を受けました。23日は、有田洋一二等航海士から「着底トロールの漁具漁法」について、西准教授から「かごしま丸トロール網のシンメトリーシステムと船内LAN」についての講義を受けると共に、トロール操業海域でCTDと多筒採水器による海洋観測の実習を行いました。24日は、午前中に着底トロール操業1回を行い、漁獲生物の選別・計測を行いました。その後、天候が悪化したため、操業を切り上げて帰路につき、午後は航海船橋(ブリッジ)で、操舵や航海計器を使った船位確認等の実習を行い、25日朝に指宿市山川に寄港しました。26日は、山川水産加工業協同組合のご協力により、冷凍カツオの水揚げ施設、同組合の冷凍冷蔵庫及び加工団地内のかつお節工場の見学を行い、名産のかつお節について、原料から加工まで詳しい説明を受けました。午後には、山川を出港して鹿児島に向かい、喜入沖でかごしま丸のレーダー偽像の記録・収集を行った後、谷山沖に投錨しました。27日は、午前中に鹿児島に帰港し、船内で本航海で得た資料の分析等を行い、予定通り28日朝に下船しました。

鳥澤講師は、「本学では外洋での実習航海を経験する機会がないため、参加学生にとって、かごしま丸での洋上実習で得られる経験の全てが大変貴重なものとなっており,大変感謝しています。卒業後、大学院での研究や社会人として海での調査業務に就く学生も少なくないため,この実習は進路を考える際の唯一の機会ともなっており、今後も、引き続き、乗船希望学生を受け入れて頂けることを願っております。」と語っていました。

参加した近畿大学の学生には、同大学の「漁業情報学実習」の単位が付与される予定です。

なお、本航海には、大学院資源・計測乗船実習受講の本学農林水産学研究科修士課程1年の学生1人と水産資源科学乗船実習Ⅱ受講の水産学部3年の学生11人も混乗し、近畿大学と同じ実習を行いました。

本学教員による講義
冷凍冷蔵庫の見学
入港前の船体整備

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