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かごしま丸が近畿大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

トロール操業

令和4年10月12日から18日の7日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、近畿大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

近畿大学からは農学部水産学科3年の3人の学生が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸教員・乗組員の指導を受けました。現在、かごしま丸は新型コロナウイルス対策として定員を制限24人に制限しており、近畿大学の参加学生全員を一緒に乗船させることが困難なため、共同利用乗船実習は、2航海に分けて教員・学生を受け入れました(1回目:本航海、2回目:10/22~10/28 水産資源科学乗船実習Ⅱ・大学院資源・計測乗船実習との混乗)。

実習では、航海期間前半に荒天が予想されたために実習日程を入れ替え、10月12日に鹿児島を出港後、福田隆二主席一等航海士と有田洋一二等航海士による乗船ガイダンスと退船操練を行った後、指宿市山川に寄港しました。13日は、午前中に三福水産株式会社かつお節製造工場の見学を行い、昼過ぎに東シナ海の操業海域に向けて山川を出港しました。14日は、三橋廷央次席ニ等航海士から「トロール操業」、「着底トロールによる海底堆積ゴミ回収調査」及び「ニューストンネット曳網によるマイクロプラスチック採集」について講義を受けると共に、CTDと多筒採水器による海洋観測、ニューストンネット曳網によるマイクロプラスチック採集及びロープワークの実習を行いました。15~16日は東シナ海の陸棚域で、海底堆積ごみ回収調査を兼ねて着底トロール操業3回を実施し、漁獲生物の同定・測定と海底ごみの回収を行いました。鹿児島への復航時は、本学部の学生と共に、漁獲物処理、操舵と航海当直及び船内見学の実習を行いました。

参加した近畿大学の学生は、「かごしま丸での外洋での実習は、琵琶湖や内湾以外での実習の機会が無い自分たちにとって貴重な経験になった。着底トロールは授業で学習しているが、実体験を通して漁具の構成や操業方法、具体的な作業手順を知ることができた。」と語っていました。

参加した近畿大学の学生には、同大学の「漁業情報学実習」の単位が付与される予定です。

なお、この航海には、本学部の亜熱帯域水産乗船実習受講の4年生3人と3年生6人及び水産資源科学乗船実習Ⅰ受講の2年生4人(第3グループ)の学生も混乗し、近畿大学と同じ内容の実習を行いました。

かつお節製造工場見学
ニューストンネットによるマイクロプラスチック採集
操舵実習

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