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線状降水帯のメカニズム解明に向け鹿児島大学も参加します

鹿児島大学水産学部は、附属練習船「かごしま丸」を利用して、線状降水帯のメカニズム解明研究のために、東シナ海上の集中観測に参加します。この集中観測では、九州付近に流入して線状降水帯発生の主要因となる水蒸気量の正確な測定を行うと共に、黒潮の暖水域が東シナ海上の大気環境に与える影響を調べます。この観測は、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot」と気象庁の連携のもとに、6月18日~7月3日まで、水産学部の乗船実習の一環で実施されます。

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かごしま丸が日本大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

トロール操業実習

令和4年5月20日から25日の6日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、日本大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

同大学からは小島隆人教授に引率された生物資源科学部海洋生物資源科学科の4年生4人と3年生8人が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸乗組員の指導を受けました。

実習では、福田隆二首席一等航海士と有田洋一二等航海士から乗船ガイダンスを受け、救命艇操練に参加した後、鹿児島を出港して東シナ海の操業海域に向けて航行し、船内見学と操舵実習、CTDによる海洋観測実習を行うと共に、三橋廷央次席ニ等航海士から「着底トロール」、「国際漁場としての東シナ海」及び「練習船による海底ごみ実態調査」について講義を受けました。21日~23日には、東シナ海の陸棚域で着底トロール操業4回を行い、その漁獲物の選別・測定、漁獲物を原料にしたかまぼこ製造実習を行いました。今回のトロール操業実習では、全国の水産系大型練習船5隻(北海道大学おしょろ丸、東京海洋大学海鷹丸・神鷹丸、長崎大学長崎丸、本学かごしま丸)が連携して実施している環境省事業「「沖合海域における漂流・海底ごみ実態調査」の一部として、漁獲生物と共に回収された海底堆積ごみの記録・測定も行いました。帰路は、3班に分かれて航海当直実習を行うと共に、北海道での観光船の遭難事故をふまえ、救命器具のイマージョンスーツの着用体験を行いました。参加した学生は、船上に設置した小型プールに入り、イマージョンスーツ着用により浮力、水密性、保温性が確保されることを体験し、特に水温の低い海域におけるイマージョンスーツの有効性・必要性を実感したようでした。航海中は風浪の強い日もありましたが、後半は好天に恵まれ、参加した日本大学の教員・学生は大型練習船での実習に満足したようでした。

小島教授は、共同利用航海について、「かごしま丸での乗船実習は、本学のカリキュラムでは沿岸域しか実習を体験出来ない学生にとって、外洋の航海体験、トロール漁業、およびブリッジでの当直など得難い経験となっており、その後の彼らの人生にも影響を及ぼすこともあるものです。今後とも、さらに充実した実習が体験できますことを期待しています。」と語っていました。参加した学生には、後日提出されるレポートに基づいて、同大学の海洋生物資源科学実習の単位が付与される予定です。

この実習航海は、本学部の航海技術乗船実習Ⅰ受講の4年生10人との混乗で実施しました。

航海当直実習
かまぼこ製造実習
イマージョンスーツ体験

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かごしま丸が早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

両大学学生の集合写真

令和4年5月20日から5月22日の3日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

早稲田大学からは法学部3年生の3人が、本学法文学部からは松田忠大教授(法文学部長)に引率された法経社会学科4年生6人と3年生2人が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸教員・乗組員の指導を受けました。この実習は、早稲田大学法学部の箱井崇史教授と松田教授により両大学の共同演習「海商法セミナー」として企画され、2014年から継続実施されているものです。

この実習は、かごしま丸での洋上実習を通して、海上物品輸送という商行為について定めた法律である海商法(商法第三編)の法解釈や船舶衝突により生じた賠償責任等の裁判例に現れた事案の理解をする上で重要な、大型船舶の構造・設備、運航実務及び海上交通法規を学習することを目的としています。初日は、谷山港停泊中のかごしま丸船内で乗船オリエンテーションと退船操練を行った後、三橋次席ニ等航海士から「船体構造及び乗組員職制」について、有田二等航海士から「海上交通法規(海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法)」について講義を受けました。夕食後は、松田教授による船内セミナー「船舶衝突による賠償責任Ⅰ」が行われました。2日目は、午前9時に谷山港を出港し、錦江湾を南下しながら、2班に分かれて船内見学、操舵実習、ロープワーク実習を行った後、松田教授による船内セミナー「船舶衝突による賠償責任Ⅱ」が行われました。大隅半島立目埼沖到着後は、目視及びレーダ、船舶自動識別装置(AIS)等の航海機器により、周辺の船舶の動静把握を体験しました。日没後は、錦江湾を北上しながら、かごしま丸教員の指導の下で2班に分かれて船橋で航海当直実習を行い、灯火(航海灯)の見え方による他船の進行方向や衝突のおそれの有無の判断、避航方法、灯色や点滅周期による灯台など航路標識の識別、コンパスやレーダで測定した物標の方位や距離に基づく自船の位置決定など大型船の運航実務を体験しました。最終日は、入港作業の見学をした後、9時に谷山港に着岸・下船しました。

今回は、全行程穏やかな天候に恵まれて、予定したすべての実習を無事故で実施できたこともあり、共同セミナーに参加した両大学の教員及び学生は大いに満足したようでした。松田教授は、「かごしま丸での共同利用乗船実習は、文系の学生が航海当直など船舶運航の実務を経験し、船体構造や海上交通法規に関する講義を受けることができる唯一無二の機会であり、大変有難く思っている。今後も共同利用制度を利用して、両大学による乗船実習を継続実施させていただけるとありがたい。」と語っていました。

出港見学
松田教授による船内セミナー
操舵実習

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かごしま丸が放送大学と志學館大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

鹿児島湾最深部での採泥・ベントス採集

2022年5月7日から5月8日の2日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、放送大学と志學館大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

放送大学からは、鹿児島学習センターの高津孝所長と有村知子職員に引率された「鹿児島湾洋上実習」受講の教養学部の学生9人が、志學館大学からは松岡達郎学長と近藤諭教授に引率された「フィールドで学ぶ環境科学」受講の人間関係学部1年生3人と3年生1人が参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した山中有一准教授の指導を受けました。「鹿児島湾洋上実習」は、かごしま丸を利用した洋上実習を主体とする現場学習型の科目で、放送大学鹿児島学習センターの全国開放型の面接授業として2013年度に新設開講されたものです。例年、鹿児島県内はもとより、全国から20代~70代までの幅広い年齢層の学生が受講しますが、2021年以降は、新型コロナウィルスの感染状況を考慮し、鹿児島県在住の学生に限定して受講生を応募しています。また、「フィールドで学ぶ環境科学」は、2016年度に志學館大学の教養科目として新設開講され、2021年度には、持続可能な社会を創造する担い手の育成を目的として開設された「持続可能な開発のための教育(ESD: Education for Sustainable Development)プログラム」の構成科目の1つにもなっています。

初日は、谷山港停泊中のかごしま丸船内で、乗船実習ガイダンスを受けた後、退船訓練と船内見学を行うと共に、山中有一准教授から海洋観測の意義と方法について、三橋廷央通信長兼次席二等航海士(助教)から水産資源の資源評価手法についての講義を受けました。2日目は、朝食後に谷山港を出港して、べた凪の鹿児島湾を航行しながら、2班に分かれて操舵体験と船内見学を行いました。水深200m超の鹿児島湾最深部に到着後は、福田主席一等航海士と有田洋一二等航海士の指導で、CTDと多筒採水器による海洋観測、スミス・マッキンタイアー採泥器による底質・ベントスの採集と観察、北太平洋標準ネット(NORPACネット)によるプランクトンの採集と観察の実習を行うと共にロープワークの実習を行いました。かごしま丸は、予定したすべての実習を無事故で実施完了し、予定通りに15時過ぎに谷山港に入港しました。

両大学の受講生にとって大型練習船での洋上実習は初めての体験でしたが、放送大学の学生からは、「講義と実習を通して、海に目を向ける機会を得ると共に、島国である日本が海にどのように向き合い利用していくべきか考えさせられた。」といった感想が聞かれました。また、志學館大学の学生からは、「今回の実習を通して、海とその恵みを自分たちの世代で絶やすことなく次世代に届けなければいけないと強く感じた。」といった声が聞かれました。

なお、参加した放送大学の学生には、実習レポートに基づいて同大学の鹿児島湾洋上実習の単位が、志學館大学の学生には陸上での指導と合わせて同大学のフィールドで学ぶ環境科学の単位が、それぞれ付与される予定です。

船内講義
操舵体験
ロープワーク実習

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