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小型浮魚類の産卵及び成育場としての北部薩南海域の重要性

水産学部の久米・小針・塩崎研究室では、熊本県立大学、東京大学大気海洋研究所との共同研究により、北部薩南海域が多くの小型浮魚類にとって重要な産卵及び成育場として利用され、日本の太平洋沿岸資源を支える可能性が極めて高いことを明らかにしました。

アジ、サバ、イワシ類に代表される小型浮魚類は、私たちの食卓を支える重要な水産資源です。2015年以降、練習船南星丸により継続実施してきた調査結果から、鹿児島湾口部から大隅海峡に広がる北部薩南海域には、小型浮魚類の大規模な産卵及び成育場が形成されていることが明らかとなりました。

鹿児島湾の湾口部では冬季から春季にかけて黒潮の分岐流が表層から流入し、これに伴い流出する底層水の湧昇が春季ブルームを引き起こします。ブルームは仔稚魚に豊かな餌環境を提供し、産卵及び成育場の形成の主要因となっていると考えられます。小型浮魚類は仔稚魚の分散に黒潮を利用しており、成長、加入した個体の多くは黒潮下流の日本の太平洋沿岸域で漁獲されていますので、北部薩南海域は我が国の太平洋沿岸域の水産資源を支え、資源を今後適正に管理していく上での鍵となります。

 

なお、これらの研究成果は、国際誌(Frontiers in Marine Science, Estuarine, Coastal and Shelf Science, Marine Biology)に掲載されました。

開聞岳(南星丸から)
ORIネットによる仔魚の採集風景

 

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かごしま丸が本学大学院連合農学研究科と東京海洋大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

係留系の回収

2021年11月15日から24日の10日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として,本学大学院連合農学研究科及び東京海洋大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

連合大学院農学研究科からは中村啓彦教授に引率された「人材養成学生支援セミナーⅡ~洋上セミナー~」受講の博士後期課程の学生2人(本学水産学部留学生)が参加しました。また、東京海洋大学からは長井健容准教授に引率された海洋科学技術研究科修士課程1年生の学生1人(ペルーからの留学生)が学位研究の一部として参加し,内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と本学部から参加した仁科文子助教の指導を受けました。

この実習は、トカラ海峡の黒潮流域における海洋の混合過程、栄養塩輸送及び海洋生態系の基本構造の理解を目的とした海洋観測の現場で、様々な領域の研究者との協働経験や交流を通して、研究者としてのキャリアプランを描くことを主テーマとして行われました。参加した学生は、トカラ群島北部~屋久島沖の観測海域で、本学及び東京海洋大学の教員、余席利用で乗船した東京大学大気海洋研究所の教員やワシントン大学応用物理研究所の研究員と協働し、曳航式鉛直乱流計(UVMP)や曳航式自由落下CTD(Underway-CTD)を用いた観測及びTwin-NORPACネットによるプランクトン採集や稚魚ネットによる標本採集、CTD-CMSによる海洋観測、採水及び試料分析、係留系の回収を通して最先端の科学的成果構築の一端を担うと共に、学位研究に必要な試料やデータの収集を行いました。また、乗船中には2回の洋上セミナーが開催され、1回目は乗船学生による各自の研究紹介が、2回目にはワシントン大学応用物理研究所の高橋杏博士による研究者のキャリアパスや海外での研究生活についての講演が行われ、活発な質疑応答が行われました。参加した大学院連合農学研究科の学生には、「人材養成学生支援セミナーII~洋上セミナー~」の単位が付与されます。

なお、この実習航海には,「大学院洋上観測乗船実習」受講の本学農林水産学研究科修士課程の学生4人も混乗して実習を行いました。

かごしま丸では、引き続き、鹿児島県や国内の感染状況に応じた「乗船実習における新型コロナウィルス対策」を徹底し、三密(密閉・密集・密接)回避のための教員・学生定員の定員削減(44人から24人)、乗船中のマスク着用とこまめな手指消毒、手すりやテーブルの消毒等の確実な実施など感染拡大防止に取り組んでいます。乗船者にはご面倒、ご不便をお掛けすることになりますが、今回の実習も全ての乗船者に対策にご協力いただき、無事に航海を終了することができました。

24時間体制での海洋観測
様々な領域の研究者との協働
洋上セミナー

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