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かごしま丸が放送大学と志學館大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

鹿児島湾最深部の底泥の観察

2021年5月8日から5月9日の2日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、放送大学と志學館大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

放送大学からは、鹿児島学習センターの職員2人に引率された「鹿児島湾洋上実習」受講の5人が、志學館大学からは松岡達郎学長と近藤諭教授に引率された「フィールドで学ぶ環境科学」受講の法学部1年生5人と2年生1人及び人間関係学部1年生2人と2年生1人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した山中有一准教授の指導を受けました。「鹿児島湾洋上実習」は、かごしま丸を利用した洋上実習を主体とする現場学習型の科目で、放送大学鹿児島学習センターの全国開放型の面接授業として2013年度に新設開講されたものです。例年、鹿児島県内はもとより、全国から30代~70代までの幅広い年齢層の学生が受講しますが、今年は新型コロナウィルスの感染状況を考慮し、鹿児島県在住の学生に限定して受講生を募集しました。また、「フィールドで学ぶ環境科学」は、2016年度に志學館大学の教養科目として新設開講され、2021年度からは、持続可能な社会を創造する担い⼿を育成することを目的として同大学が開設した「持続可能な開発のための教育(ESD)プログラム」の選択科目の1つにも選定されています。

初日は、谷山港停泊中のかごしま丸船内で、福田隆二首席一等航海士から乗船実習ガイダンスを受けた後、救命艇等操練(退船訓練)と船内見学を行い、続いて山中有一准教授から海洋観測の役割と方法について、三橋廷央次席二等航海士(助教)から持続可能な水産資源の利用に不可欠な資源評価手法について講義を受けました。晴天に恵まれた2日目は、谷山港を出港して水深200m超の鹿児島湾最深部の水域まで航行し、CTDと多筒採水器による海洋観測、スミス・マッキンタイアー採泥器による底質・ベントスの採集と観察、NORPACネットによるプランクトンの採集と実体顕微鏡による観察の実習を行うとともに、有田洋一二等航海士の指導でロープワークの実習を行いました。また、航行中は、2班に分かれて操舵体験と船内見学を行いました。好天の下、かごしま丸は予定したすべての実習を無事故で実施完了し、予定通りに15時過ぎに谷山港に入港しました。

両大学の受講生にとって大型練習船での洋上実習は初めての体験でしたが、放送大学の学生からは、「実習の冒頭で、船のしきたりや船内生活と実習のルールの説明があったので2日間、安心して船上で過ごすことができた。」、「練習船での講義と実習を通して、今まで知らなかった錦江湾(鹿児島湾)のミクロな部分を知ることができた。」といった感想が聞かれました。また、志學館大学の学生からは、「小・中学校や高校で海について学ぶ機会を増やして生徒に興味を持たせることは、将来、身近な海の環境保全や水産資源の持続可能な利用の推進に繋がると思う。」といった声が聞かれました。

なお、参加した放送大学の学生には、実習レポートに基づいて同大学の「鹿児島湾洋上実習」の単位が、志學館大学の学生には陸上での指導と合わせて同大学の「フィールドで学ぶ環境科学」の単位が、それぞれ付与される予定です。

現在、本学の練習船では「乗船実習における新型コロナウィルス対策」を策定し、三密(密閉・密集・密接)回避のための教員・学生定員の定員削減(44人から24人)、乗船中のマスク着用と健康観察記録、こまめな手指消毒、換気、消毒・除菌等の対策を徹底して感染拡大防止に取り組んでいます。また、全ての乗船者に乗船前14日間の健康・行動観察記録、乗船時の検温・健康確認及び乗船中の毎日の検温・健康確認等の対策へのご協力をお願いしています。今回の乗船実習においても、両大学の乗船者には上記対策を遵守していただき、無事に航海を終了することができました。

乗船実習ガイダンス
沿岸航海術(船位確認)
鹿児島湾の表面と水深220mの水温差を体感

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