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かごしま丸が本学大学院連合農学研究科と東京海洋大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

人との間隔を確保して乗船説明を実施

令和2年11月15日から24日の10日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、本学大学院連合農学研究科及び東京海洋大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

連合大学院農学研究科からは中村啓彦教授に引率された「人材養成学生支援セミナーⅡ~洋上セミナー~」受講の博士後期課程1年生の学生1人(本学水産学部)が参加しました。また、東京海洋大学からは長井健容助教に引率された海洋資源環境学部海洋環境科学科4年生の学生2人が卒業研究の一部として参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と本学部から参加した仁科文子助教の指導を受けました。

この実習は、平成27年から本学水産学部の水圏科学分野の研究者が、国内の大学及び研究機関との連携による新学術領域研究「海洋混合学の創設-物質循環・気候・生態系の維持と長周期変動の解明」の一環として実施している「黒潮とその源流域における混合過程・栄養塩輸送とその生態系の基礎構造の解明」のための海洋観測の現場で、様々な領域の研究者との協働経験や交流を通して、研究者としてのキャリアプランを描くことを主テーマとして行われました。参加した学生は、トカラ群島北部の観測海域で、本学及び東京海洋大学の教員と余席利用で乗船した東京大学大気海洋研究所の教員らと協働し、曳航式鉛直乱流計(UVMP)や曳航式自由落下CTD(Underway-CTD)を用いた観測及びTwin-NORPACネットによるプランクトン採集やCTD-CMSによる海洋観測、採水及び試料分析を通して最先端の科学的成果構築の一端を担うと共に、それぞれの博士学位研究や卒業研究に必要な試料やデータの収集を行いました。また、航海中には、引率教員による観測結果のレビューや講演も行われました。参加した大学院連合農学研究科の学生には、「人材養成学生支援セミナーII~洋上セミナー~」の単位が付与されます。

なお、この実習航海には,「大学院洋上観測乗船実習」受講の本学農林水産学研究科修士課程の学生3人も混乗して実習を行いました。

かごしま丸では、引き続き、鹿児島県や国内の感染状況に応じた「乗船実習における新型コロナウィルス対策」を徹底し、三密(密閉・密集・密接)回避のための教員・学生定員の定員削減(44人から24人)、乗船中のマスク着用とこまめな手指消毒、手すりやテーブルの消毒等の確実な実施など感染拡大防止に取り組んでいます。乗船者にはご面倒、ご不便をお掛けすることになりますが、今回の実習も全ての乗船者の対策へのご協力により無事に航海を終了することができました。

船上局でのCTDオペレーション
採水標本の処理
昼夜連続のUVMP観測

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