HOME 投稿 かごしま丸が大学院連合農学研究科、東京海洋大学、九州大学及び愛媛大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

かごしま丸が大学院連合農学研究科、東京海洋大学、九州大学及び愛媛大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

係留系設置作業

令和元年11月16日から25日の10日間,本学部附属練習船かごしま丸は,教育関係共同利用拠点認定事業の一環として,本学大学院連合農学研究科、東京海洋大学、九州大学及び愛媛大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
連合大学院農学研究科からは「人材養成学生支援セミナーII~洋上セミナー~」受講の博士後期課程1年生の学生1人(本学農学部)が参加しました。また、東京海洋大学からは長井健容助教に引率されたペルー国立アグラリア・ラ・モリーナ大学からの交換留学生2人が、愛媛大学からは大学院理工学研究科修士課程の2年生2人とスーパーサイエンス特別コースの3年生1人が、九州大学からは同大応用力学研究所の遠藤貴洋准教授に引率された大学院総合理工学府博士課程の学生1人が参加し、それぞれの学位研究や卒業研究の一部として参加し,内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した中村啓彦教授、仁科文子助教の指導を受けました。
この実習は、平成27年から本学水産学部の海洋学グループが、国内の大学及び研究機関との連携による新学術領域研究「海洋混合学の創設-物質循環・気候・生態系の維持と長周期変動の解明」の一環として実施している「黒潮とその源流域における混合過程・栄養塩輸送とその生態系の基礎構造の解明」のための海洋観測の現場で、様々な領域の研究者との協働経験や交流を通して、研究者としてのキャリアプランを描くことを主テーマとして行われました。連合農学研究科の学生は、トカラ群島北部の平瀬周辺の観測海域で、本学の教員と余席利用で乗船した米国ワシントン大学応用力学研究所のRen Chieh Lien博士の研究チーム、独立行政法人海洋研究開発機構及び東京大学大気海洋研究所の研究者らと協働し、係留系の設置・回収、設定された観測線上や観測線間でのCTD-CMS、ADCP、自律型フロート(EM-APEXフロート)等を用いた高度な海洋観測を体験するとともに、最先端の科学的成果構築の一端を担いました。東京海洋大学と九州大学の学生は、曳航式鉛直乱流計(UVMP)や曳航式自由落下CTD (Underway-CTD)を用いた観測及び係留系による観測により、愛媛大学の学生はTwin-NORPACネットによるプランクトン採集と船上での培養実験やCTD-CMSによる採水と試料分析を通して、それぞれの博士・修士研究や卒業研究に必要な試料やデータの収集を行うと共に、余席利用で乗船した研究者による海洋観測の一部にも参加しました。また、航海中には、Ren Chieh Lien博士による講演も行われました。なお、この実習航海には,「大学院洋上観測乗船実習」受講の本学農林水産学研究科修士課程の学生3人も混乗して実習を行いました。
参加した大学院連合農学研究科の学生には、「人材養成学生支援セミナーII~洋上セミナー~」の単位が付与されます。

自律型フロート(EM-APEXフロート)の投入
係留系回収作業
自律型フロート(EM-APEXフロート)の回収

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