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2019年度公海域水産乗船実習日記[かごしま丸]最終話



公海域水産乗船実習日記 第8話
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第8話[最終話 9/25]
航海が終了しました。ホームページを見ていただきありがとうございました。

最後の集合写真1
最後の集合写真2

毎朝ラジオ体操
船酔いはほぼ毎日続き、食欲がなく船内に漂うありとあらゆる臭いが敵でした。乗船中の為自由に食べることの出来ないもの、今すぐにでも食べたいものをメモし続け気を紛らしました。そんな中でも天測計算が一つの間違いもなく解けた時はとても喜ばしく鼻も高くなりました。結果、本実習は大変満足いくもとなりました。(実習生:新谷ふ美乃)
長期航海実習は今回で最後となります。この経験は私の中で強く根付き、この先に待つ日々を乗り越えていく糧になると思います。船長をはじめとする乗組員の方々、そして毎日を笑いの絶えない日々にしてくれたみんな、楽しい日々を本当にありがとうございました。(実習生:今村和貴)
第7話[9/16]
熱帯低気圧に追い出されるように那覇出港しました。出港後は波が高く、船が大きく揺れ続けています。

那覇泊魚市見学1
那覇泊魚市見学2

那覇泊魚市見学3
実習期間も片手で数えられるようになりました。下船したら何をしようかと期待と喜びで胸いっぱいです。好きなものを食べたり、映画を見たり。もちろん実習が嫌だとか苦しかったと言っているわけではありません。海の碧さ、日出や夕日の美しさ、星の瞬きはこれまで見たことがないすばらしいものでした。(実習生:加藤哲平)
下船まで残り一週間。ここまでの道のりは本当に長く辛かった。しかし、そんな中でも学ぶことが非常に多く充実した時間であった。6時15分起床、22時消灯の生活リズムさえ苦痛であったが、ひと月たった今ではすっかり体が覚えてしまった。航海当直やマグロ操業も回を重ねるごとに覚えていった。もうすぐ終わる。すばらしい乗船実習が。(実習生:因大地)
第6話[9/8]
釣果はその後も変わることなくマグロ延縄漁業実習が終了しました。航海当直、漂流ゴミ調査、天測実習、操業片付けを行いながら北上中です。

延縄操業片付け
操舵中

気象通報(雲観測)
操業を終え航海実習も残り半分を過ぎました。普段の生活では経験できないマグロ延縄は今実習で最も大きな思い出の一つとなりました。今回は例年と比べ鉢数も少なく、いくつかの実験も兼ての操業となり揚がった魚は多くありませんでしたが、自分たちで仕掛けた縄にマグロが釣れた時はとても興奮しました。(実習生:庭木俊成)
マグロ延縄が終了しました。台風、熱帯低気圧の影響で予定回数に達する前の終了となりましたが、そのすべてが新鮮で貴重な体験となりました。釣れたマグロの迫力はここまでの苦労を吹き飛ばすものでした。航海日数も一日一日少なくなっていきますが残りの日々を大切に過ごしていこうと思います。(実習生:山田直輝)
第5話[9/3]
マグロ延縄漁業実習中です。実習生は指示を待つことなく積極的に動いていますが、ここまでの釣果は残念ながら期待していたものとは違います。

投縄準備
投縄作業
揚げ縄作業中

初マグロ
数日前から操業実習がはじまりました。マグロを獲ることがこんなにも難しいこととは思っておらず、その作業の大変さを実感しました。食べたい時に手に入る、そのような環境で生活できていることに改めて感謝しなければならないと思いました。(実習生:野津山毅)
毎日360°海に囲まれて送る幸せな生活もあと半分になりました。操業実習を通じて、延縄という私にとって未知の世界を体験することができ漁業に関する世界がほんの少しですが開けたような気がします。延縄の難しさ、大変さ、面白さ、楽しさなど教科書では学べないことを理解することができました。(実習生:佐々木悠乃)
第4話[8/29]
ここまで数日間漂流ゴミの観測調査を行ってきました。明日からはマグロ延縄漁業実習が始まります。釣果が楽しみです。

薄明時天測中1

薄明時天測中2
この実習は想像よりきついです。揺れる船内での講義時間も多いです。でも私は海を眺めることが好きなので、航海当直中は楽しく時間を過ごすことができます。当直中、航海士からは色々なことを学ぶので当直ごとに知識が増えていきます。(実習生:加藤鮎奈)
操業を目前にして緊張感を覚えます。この2週間本当に濃密な時間を過ごしてきたと思います。朝、昼操業準備作業を行い夕方からは2時間の講義。その翌日は航海当直4時間2回の繰り返し。普段気にすることのない星や雲についても学び、新しい知識に出会えて新鮮な気持ちです。(実習生:岩佐桜)
第3話[8/26]
台風接近のち新たな熱帯低気圧の発生、うねりが大きい状態が続いています。大きく揺れる船内では船酔いしながらも、天測計算が続けられています。

天測1
天測2
天測計算中

日の出風景
今回の実習はなんとなく楽しそう、おもしろそうだという理由から履修しました。出港後、ワッチと天測計算という2つの辛く苦しいことが続いています。ワッチは少なくとも4時間は揺れる中、立ちっぱなしで足が棒のように疲れます。天測計算は難しく常に解答が最後の方になってしまいます。早く那覇港に寄港してビーチで羽を伸ばしたいです。(実習生:小野眞太朗)
船の揺れが大きくなってきました。漁場に向かっている最中ですが今後さらに大きく揺れることが予想されます。数人の仲間が船酔いになり食事も摂れません。明日は我が身と考え、酔う前に体に栄養を貯蓄しようと頑張っています。昨日の昼食は、みそラーメンでした。さらに私はご飯を3杯食べました。今のところ私には船酔いの気配はありません。(実習生:鈴木湧也)
第2話[8/21]
出港後から操業実習準備が続いています。それと並行して、航海当直や天測計算にも取り組んでいます。操業海域付近には新たな熱帯低気圧が発生、今後の動向が気になります。

イルカ遭遇
漁具組み立て
実習生2人

石垣入港中
ここまでの作業は延縄に使用する枝縄を800本組み立てました。航海当直では船を避けたり、潮流を考えて針路を決定したりしました。当直中にはイルカの群れと遭遇しとても感動しました。航海士を目指している自分にとってすべてが貴重な経験です。これからの乗船も自分にとって実りある時間を過ごせるようにしていこうと思います。(実習生:鈴木雄洋)
慣れない揺れの中、文字を書いたり、食事を摂っているとすぐ気分が悪くなります。圏外のためケータイに支配されている私は大事な武器を失った感じです。当直や作業以外の時間には海技試験の勉強や筋トレをするなどして過ごしています。船の食事はとてもおいしいのでここ1週間で3キロ太りました。(実習生:寺門仁)
第1話[08/17]
実習航海が始まりました。実習生は前期試験終了直後9日から乗船、船内講義や積込等の航海準備を行い17日出港しました。9月20日帰港となります。

実習生、さぁ出航だ!
乗船してから約1週間経過しました。共同生活という環境にも慣れ、仲間から色々な刺激を受けながら楽しんでいます。明日出港、ついに航海が始まります。これまでの1週間と異なり新たな発見、体験を楽しみながら仲間と協力して実習に臨みたいと思います。(実習生:加茂航一朗)
起床直後のラジオ体操、食事の準備と片付けにやっと慣れてきました。台風10号を避けるため山川港のブイにかごしま丸を係留しました。ブイ係留の作業を間近で見ることができ貴重な体験となりました。本実習を通して船のことを始め、様々な事を体験、学びたいと思います。(実習生:鈴木湧也)

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かごしま丸が熱帯水産学国際連携履修プログラム(ILP)構成研究科の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

実習終了後の参加学生の集合写真

令和元年9月23日、本学部附属練習船かごしま丸は、熱帯水産学国際連携履修プログラム(ILP)構成研究科の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
この事業は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環であると同時に、平成27年度に開設された熱帯水産学研究科プログラム(ILP: Postgraduate Programme on Tropical Fisheries with International Linkage)に基づき、水産学部で開講された農林水産学研究科サマーセッションに参加したILP構成研究科の学生を対象として実施されたものです。ILPは、鹿児島大学農林水産学研究科に加え、インドネシア国サムラトランギ大学水産・海洋科学研究科、インドネシア国ボゴール農科大学水産・海洋科学研究科、マレーシア国マレーシア・トレンガヌ大学養殖・水産学研究科、フィリピン国フィリピン大学ビサヤス校水産・海洋科学研究科、タイ国カセサート大学水産学研究科、ベトナム国ニャチャン大学大学院が連携し、共通するルールの下に共同で構築・運営する大学院国際共同教育プログラムです。ILP構成校からは、鬼頭景子助教(本学国際食料資源学特別コース専任)に引率された、本学農林水産学研究科の学生1人、サムラトランギ大学水産・海洋科学研究科の学生4人、マレーシア・トレンガヌ大学養殖・水産学研究科の学生4人、フィリピン大学ビサヤス校水産・海洋科学研究科の学生2人、カセサート大学水産学研究科の学生2人、ニャチャン大学大学院の学生2人が参加し、鹿児島港停泊中のかごしま丸船上で有田洋一二等航海士(助教)と三橋廷央次席二等航海士(助教)の指導を受けました。
実習では、“Kagoshima maru: Highly-advanced mobile platform for hands-on education and scientific researches on the sea”と題して、かごしま丸の電気推進システムや特殊操船機能などの特徴と各種の生物採集具や漁撈装置、海洋観測機器等の搭載設備とそれらを使った実習・研究の概要について英語で講義を受けるとともに、有田、三橋両航海士の案内で船内を見学しました。短時間の実習でしたが、参加したILP構成大学の学生は大いに満足したようでした。
鬼頭助教は、「来年度も、かごしま丸の航海日程を考慮してサマーセッション日程を調整し、今回のような実習・見学を実施したい。」と語っていました。

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かごしま丸が日本大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

実験準備

令和元年8月16日から9月13日の29日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、日本大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
同大学からは小島隆人教授に引率された生物資源科学部海洋生物資源科学科の4年生1人と大学院生物資源科学研究科修士課程の1年生1人が参加し、航海中に実施したマグロ延縄操業実習を利用して、卒業研究と修士研究のための実験と資料収集を行うと共に、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員の指導を受けました。
4年生の学生は、海水に浸漬された異種金属間に生じる微小電流の漁獲への影響を調べるために、使用する釣針(操業あたり750~600本)の約半分に金属棒等を装着して操業を行い、釣針毎の漁獲資料を収集しました。一方、修士課程の学生は、まぐろ延縄の釣餌(イカ)を電極として用いて、これを捕食した魚の心電図記録を試みました。参加した日本大学の教員と学生は、計6回のマグロ延縄操業実習中、実験とデータ収集・整理に加えて、早朝の投縄と夕方からの揚げ縄作業の全てに参加し、本学学生と一緒に作業を行いました。また、漁場への往復時は、操業準備と後片付けに加えて、かごしま丸が北海道大学、東京海洋大学及び長崎大学の練習船と連携して実施中の環境省事業「日本沖合域におけるマイクロプラスチックを含む漂流ごみ・海底ごみ実態把握調査」の一環で行った漂流ごみ目視観測にも参加しました。
参加した日本大学教員・学生は、台風の影響のためにマグロ延縄操業実習を予定より早く切り上げざるを得なかったことを少し残念がっていましたが、一方で予想外の実験結果が得られたこともあり、長期の乗船実習に大いに満足したようでした。また、乗船中は、公海域水産乗船実習(遠洋航海)で乗船中の水産学部2年生15人と一緒に作業を行い、長期間洋上で共に生活したので、日本大学学生の下船時にはお互いに名残惜しい様子でした。小島教授は、「今回の共同利用乗船実習で得られた研究成果を出来るだけ早く論文にまとめて発表したい。学生たちは約1カ月の長期乗船ということもあり、毎日の船上での出来事が強く印象に残った様で、乗組員や水産学部学生の地道な作業や準備が安全で円滑な実習を可能にしていることに気付かされたようです。」と語っていました。

マグロ延縄操業(投縄)

HOME 投稿 190910クジラ料理130人堪能

190910クジラ料理130人堪能

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190910霧島市隼人 園児80人試食体験

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190907情報共有の迅速化を

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東南アジア漁業開発センターとの学術協力協定更新に関する調印式を行いました

調印式

2003年に本学部と東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)との間で学術協力に関する協定を締結して以来、SEAFDEC職員、本学部の教員、学生との間で活発な交流を図ってきました。このたび協定期間の満了を迎え、今後さらに5年間の延長をするために、2019年8月26日に本学部学部長室において協定更新に関する調印式を行いました。
SEAFDECからは、Dr. Kom Silapajarn事務局長、Mr. Akito Sato 次長、Ms. Nualanong Tongdeeの3名の職員が来学しました。
調印式の終了後には特別セミナーを開催し、Dr. Kom Silapajarn事務局長による特別講演「SEAFDEC のIUU 漁業対策の紹介」が行われました。本学部の教員からはSEAFDECとのこれまでの活動実績を報告し、また、大学院・熱帯水産学国際連携プログラム(ILP)について紹介しました。SEAFDEC職員は本学部の実験施設も視察され、今後、さらに連携を図っていく上で双方の理解を深める貴重な時間となりました。

特別セミナー
Dr. Kom Silapajarn事務局長による特別講演
本学部の食品工場を視察

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