
平成26年12月17日から20日の4日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、北里大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
北里大学からは池田大介講師、筒井繁行講師、吉永龍起講師に引率された海洋生命科学部2年生40人の学生が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した小針統准教授の指導を受けました。実習では、東隆文主席一等航海士による実習オリエンテーション及び吉永講師による船内講義を受けた後、鹿児島湾内を航行して、最深部の水深約220mの海域での北太平洋標準ネットによるプランクトン採集、稚魚ネットの中深層曳きによる生物採集、CTDとキャラセルマルチサンプラーによる海洋観測と採水、採水標本を使った船上でのクロロフィル測定及び谷山港沖での釣り実習を行うとともに、操舵室と機関室の見学及びロープワーク実習を行いました。また、引率教員の指導のもと、乗船中に得られた観測データの分析を行いました。
本航海は、荒天のために、外洋から鹿児島湾内に実習海域の変更を余儀なくされましたが、無事故で、予定したすべての実習を行うことができたこともあり、参加した北里大学の教員・学生は、かごしま丸による洋上実習に大いに満足したようでした。本実習に参加した北里大学の学生には、同大学の海洋実習の単位が付与される予定です。
なお、北里大学の共同利用乗船実習は、今年度より新たに開始され、同大学の教員・学生のみによる単独利用航海として実施しました。
平成26年度のかごしま丸共同利用航海は、本航海終了をもってすべて計画通り実施を完了しました。


