食品生命科学分野

人材養成の目標

水産食品学及び先進資源利用科学を総合的に理解できる高い能力を持ち、食品・化学品製造業及び製薬業ならびにそれらの関連分野で業務に携われる人材に必要な専門的知識・技術を修得します。

教育の特徴~明確な目標を持つ2つの教育コースと沿岸、海洋現場
での実習で身につく教育を意識したカリキュラム構成

  1. 水産食品学コースでは、原料特性を把握した水産物の鮮度保持と加工、ならびに安全・衛生的な品質管理のための知識と実験技術を修得します。
  2. 先進資源利用科学コースの内容では、水圏生物資源の有効利用に関して、機能性食品の開発ならびに創薬等の先進的応用展開をめざすための化学的ならびに生物学的な先端知識と先進技術を修得します。

研究活動の内容

1.  海産天然化合物の構造解析と代謝機構に関する研究
海の中には多種多様の生物が生息しています。この生物たちの生存戦略としてそれぞれが特徴的な代謝機構を有しており、その結果として様々な化合物を体内に作り出しています。食品生命科学分野ではこの代謝経路を解明し、そこから得られる化合物が有する人間の病気を予防、緩和する機能について評価し、食生活の改善提案や新規機能性食品の開発に応用していく研究を行っています。
2. 水産物の高度な保蔵・加工技術の開発に関する研究
水産生物には多くの栄養成分、機能性成分が含まれています。また加工した際のその味と香りは、他の食品とは比べ物にならないほど格別です。一方で、水産物は鮮度低下が早く、漁獲された際の生理状態が品質に大きく影響します。またその形状から加工に難しい種類もいます。食品生命科学分野では、水産物の高機能性を失うことなく、さらに高付加価値を付けた食品加工法の開発の研究を行っています。
3. 魚介類の酵素たんぱく質および遺伝子解析に関する研究
進化の過程で魚類は多くの種類に分かれてきました。その遺伝子・タンパク質の情報を解析することで、魚種によって行動や生息方法などの性質が違うのはなぜなのか?、生理機能が未知の遺伝子の意義は何なのか?、などの謎を解き明かすことができます。またその遺伝子情報を利用して、ヒトの疾病モデル動物を作製し、人間の病気治療方法の開発に応用することもできます。食品生命科学分野では生物学的視点から、基礎から応用まで広く研究を行っています。
4. 魚介類の汚染物質・薬物代謝に基づく安全性評価に関する研究
環境汚染による魚介類の汚染が問題となっています。また環境中の生物相が変化することにより、毒素を産出するシアノバクテリアなどが増加することが知られています。しかしこれらの汚染状態を検出する生物学的評価方法は確立されておらず、またこれら薬物が人間の体内でどのように代謝され、毒性を発揮するのかについてはよくわかっていません。食品生命科学分野ではこれらメカニズムを明らかにし、真の安全評価方法の確立を目指します。

所属教員

教 授 上西由翁(食糧管理分析学、水産物利用学)
上西研究室
小松正治(水産食品安全学、分子細胞毒性学、ケミカルバイオロジー)
小松研究室
准教授 加藤早苗(水産生化学、食品生化学)
加藤研究室
塩﨑一弘(細胞生物学、糖鎖生物学・水産生物化学)
塩崎研究室
進藤 穣(水産食品工学、水産物理化学、水産化学)
内匠正太(水産食品安全学)
講 師 山田章二(水産生物化学)
助 教 熊谷 百慶(水産食品科学、天然物化学)

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