トピックス

「いお・かごしま」魚食普及拡大推進協議会の主催、「お魚教室」を開催しました
関係者のみなさん(右上1.鳥居享司 准教授)

7月20日、「いお・かごしま」魚食普及拡大推進協議会の主催で、鹿児島市中央卸売市場において、水産学部生を対象にしたお魚教室を開催しました。
まず、鹿児島市の担当者の案内のもと、市場内を見学しました。沖合を台風が通過中ということもあり、市場に上場される魚介類はごく僅かでしたが、施設の様子や市場の役割などを学ぶことができました。
その後、水産学部OBの福永様を講師役に、調理教室を開催しました。今回は、『お刺身でできる、かんたん!おいしい!魚料理』と題して、学生の自宅でも再現しやすい簡単な魚介料理を教えて頂きました。皆、真剣な表情で、カンパチ、マダイ、シマアジ、カツオを用いた海鮮丼、海鮮スープ、海鮮生春巻きにチャレンジしました。色々な方々のサポートもあり、いずれも満足できるものに仕上がりました。試食する学生は皆、笑顔でした。
福永様、鹿児島市の方々、そして鹿児島県漁連をはじめとする水産関係の皆様、お忙しいところありがとうございました。

鹿児島市中央卸売市場の見学
講師は水産学部OBの福永 様
たくさんの方々のサポートがありました
本日のメイン、韓国風海鮮丼
「ドリーム桜島タイム」体験活動で東桜島中学校の生徒さんが見学されました
佐野雅昭 教授(左)と東桜島中学校2年生8名

令和元年7月1日(木)に鹿児島市東桜島中学校10名(生徒2年生8名、教員2名)が、総合的な学習の時間「ドリーム桜島タイム」の体験活動の中で、水産学部内の見学と講話(鹿児島湾に生息する魚、養殖、水産業と観光との関連等)聴講のため、水産学部訪問があった。
当日は佐野副学部長(広報担当)が「錦江湾探検隊パンフ等」を資料にして丁寧に説明を行った。生徒の方々からの質問タイムでは、「魚の旬の時季」、「魚の鼻の数」の質問がある等、熱心な聴講となり謝意が述べられ、水産学部への関心が深められた。

韓国・ノルウェー水産業に関するセミナーを開催しました
韓国・済州大学校海洋科学大学・教授 金 碩鍾 氏

済州大学校海洋科学大学の金碩鍾教授、トロムソ大学大学院の坂野加奈氏をお招きして韓国・ノルウェー水産業に関するセミナーを開催しました。
金碩鍾教授の講演では、韓国水産業の現状や済州島で行われている漁船漁業について説明をして頂いた上で、最近の研究例として漁業者による船上作業の負担軽減や操業の効率化を図るための技術開発の事例を紹介して頂きました。

ノルウェー・トロムソ大学大学院 坂野加奈 氏

坂野加奈氏の講演では、トロムソ大学大学院修士課程での留学生活について自らの経験談を交えながら話をして頂き、また、ノルウェーサーモン養殖の最新技術について紹介して頂きました。
会場には満席になるほどの参加者があり(教員6名、学生31名)、講演会終了後には、講演者に熱心に質問する学生の姿が見られました。
本セミナーは韓国の漁船漁業やノルウェーの養殖業の最新情報に触れる大変良い機会になりました。

 

第138回海洋センターセミナー
共催:鹿児島大学産学・地域共創センター
日時:令和元年7月5日(金) 16:30~18:30
場所:図書館水産学部分館 1F セミナールーム
講演1「済州島の水産業」
講演者:金 碩鍾 氏(韓国・済州大学校海洋科学大学・教授)
講演2「フィヨルドの国・ノルウェーでの研究生活と水産養殖最前線」
講演者:坂野加奈 氏(ノルウェー・トロムソ大学大学院)

南星丸を使った地球(ジオ)科教育「わたしたちの海から地球(ジオ)を学ぶ」(三島村立竹島小・中学校)を実施しました
乗船式・船長挨拶 幅野明正

三島村・鬼界カルデラジオパークに認定されている鹿児島県三島村では、その環境を生かし、2015年度から村立小中学校において地球(ジオ)科教育を実施しています。これまで陸上の地層や植物について学んできましたが、島を取り巻く海についても関心を高めようと、2019年6月17日(月)-18日(火)、鹿児島大学水産学部練習船南星丸を使用したプログラムが実施されました。
2019年6月17日(月)8時50分、竹島港から三島村立竹島小・中学校児童生徒11名と教員等11名が南星丸に乗船し、2日間のプログラム(船の仕組み、船を動かす、魚を獲る、海を調べる、海を守る、海で働く、地球スポーツ)が始まりました。
乗船後、児童生徒は、大学生に引率されて船の仕組みについて学び、竹島港出港後は、竹島の東側にある「赤崩」を望みながら、小学生は船橋での操船、中学生は「マンタネット」を曳網して海面を浮遊するマイクロプラスチックの採取を行いました。その後、竹島の南沖合では、大型のサンプリングネット(小型中層トロール網)を用いて生物サンプリングを実施しました。このサンプリングにあたって中学生は、事前学習で鹿児島大学総合研究博物館を訪問し、生物標本の作製方法学んでいます。昼食では南星丸名物「オムライス」を食べ、午後はCTDや透明度板による海洋観測を行いました。水深300mの海水の温度に歓声をあげ、またどこまでも見える竹島沖合の透明度に感銘を受けていました。その後、竹島の西側を周って竹島港に戻り、入港後は小中学校のグランドで「南星丸旗スポーツ大会」を実施し、小中学生チームと南星丸チームがドッチボールとサッカーで対戦しました。二日目は、水中ドローンを使って南星丸の船底の様子や竹島港の海底を観察し、最後に船員への仕事インタビューを実施し、海での仕事や働くことについて学びました。
2日間のプログラムでは、竹島を取り巻く海だけではなく、島の交通手段である船について、また働くことについて学ぶ機会を提供すると共に、大学生との交流を通じて、自らの将来を考える機会を提供することができました。
本事業は、三島村と鹿児島大学水産学部付属練習船および鹿児島大学産学・地域共創センターとの共同研究「三島村・鬼界カルデラジオパークを活用した教育「地球(ジオ)科」の開発研究」として実施されました。

マンタネットの説明を受ける
CTDによる海洋観測
竹島小中学校チームVS南星丸チームによる「南星丸旗スポーツ大会」
南星丸旗を囲んで竹島小・中学校での記念撮影
2019年5月 水産学部前田教授および奥西助教がアマゾン連邦農業大学:UFRA (Universidade Federal Rural Da Amazônia) を訪問しました
アマゾン連邦農業大学UFRA (Universidade Federal Rural Da Amazônia) 左から奥西助教、前田教授、Janae Gonçalves副学長、Ito教授、野澤さん(水産学部卒業ブラジル在住)

水産学部は本年2月に、UFRAと学部間学術交流協定を締結しました。その交流活動の一環として、2019年5月前田教授と奥西助教がUFRA本校およびUFRA ToTomé-Açu(トメアス)校を訪問しました。UFRAはブラジルの国立大学で、学部数17学部、学生数約6500名の農水産系の大学です。

2013年、当時の吉田学長と前田理事がブラジルを訪問の折にUFRAのIto教授と面談を持ち、交流を要請されました。その後2015年に吉川教授がUFRAを訪問し、Ito教授と協議を行いました。また、2018年に前田学長と高松理事がブラジルを訪問の折に、UFRAのIto教授と面談し交流を開始する手続きを開始することで合意致し、学術交流協定を締結しました。


UFRAでの講義風景
UFRAでの実験講座
日本人入植地のTomé-Açu (トメアス) の農業組合の倉庫
日本人入植地のTomé-Açu (トメアス) の養殖池 (ピラルクーの養殖)
サンパウロの鹿児島県人会の世話役のみなさん
前列左から野澤さん(水産学部卒)岩崎さん(水産学部卒)
後列左から奥西助教、前田教授、松村さん(前会長)、上園さん(現会長)、上田平さん(今回鹿児島から訪問)
台湾の水産系高等職業学校の学生と先生が本学を訪問されました
台湾の水産系高等職業学校の生徒7名と教諭3名

大学間協定校である高雄科技大学からの依頼を受け、台湾の水産系高等職業学校(5校)の生徒7名、教諭3名、および高雄科技大学・学生国際交流担当の余准教授に対し、鹿児島県内の海面生簀養殖現場の視察や練習船かごしま丸の視察を行いました。今後、高雄科技大学への進学を予定している生徒たちに、国外の水産業現場や教育研究施設を視察させ、見分を広げさせたいという趣旨の視察旅行とのことでした。鹿児島県垂水市の牛根漁業協同組合のご協力をいただき、職員の方に養殖場を案内いただいたり、組合の近年の取り組みを紹介いただき、学生や教諭の質問にお答えいただきました。かごしま丸視察では、内山船長および三橋次席二等航海士が対応し、練習船の歴史、船の設備、研究機器、教育実習・研究の概要等について紹介しました。学生からは様々な質問が活発になされました。視察を通じ、鹿児島県の水産業現場や、大学の持つ教育や研究を行う練習船ならびに役割について理解してもらえたと思います。本視察を受け入れていただいた、牛根漁業協同組合に感謝いたします。

 

牛根漁業協同組合にて
(左)視察団長 謝旻淵校長先生(澎湖海事高校)、(右)かごしま丸 内山正樹船長
かごしま丸 船橋 (BRIDGE)にて
かごしま丸が放送大学と志學館大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました
退船操練

令和元年5月25日から5月26日の2日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、放送大学と志學館大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
放送大学からは、鹿児島学習センターの住吉文夫所長と職員1人に引率された「鹿児島湾洋上実習」受講の19人が、志學館大学からは近藤諭教授に引率された「フィールドで学ぶ環境科学」受講の人間関係学部の2年生1人と1年生2人及び法学部3年生1人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した山中有一准教授の指導を受けました。「鹿児島湾洋上実習」は、かごしま丸を利用した洋上実習を主体とする現場学習型の科目で、放送大学鹿児島学習センターの全国開放型の面接授業として平成25年度に新設開講されたものです。7年目となる今年は、鹿児島県内はもとより、九州、中国、近畿、中部、関東地方から20代~70代までの幅広い年齢層の学生が参加しました。また、「フィールドで学ぶ環境科学」は、本学の教育関係共同利用施設であるかごしま丸及び農学部附属高隅演習林での現場体験型実習と志學館大学での講義を通じて、環境問題に関する基礎的知識を学習する科目で、平成28年度に同大学の共通教育科目として新設開講されたものです。
初日は、谷山港停泊中のかごしま丸船内で、東隆文首席一等航海士による乗船実習ガイダンスを受けた後、船内見学と退船訓練を行った後、山中准教授と三橋廷央次席二等航海士から「海洋観測とは」、「水産資源評価-どうすれば水中の魚の数がわかるか-」についての講義を受けました。晴天に恵まれた2日目は、午前8時30分に谷山港を出港し、2班に分かれて船内見学と操舵実習を行いながら水深200m超の鹿児島湾中央部の実習海域に向かいました。実習海域では、CTDと多筒採水器及び透明度板による海洋観測、スミス・マッキンタイアー採泥器による底質・ベントスの採集と観察、北太平洋標準ネットによるプランクトンの採集と実体顕微鏡による観察の実習を行うと共に、ロープワークの実習を行いました。かごしま丸は予定したすべての実習を完了した後、実習海域を離れ、予定通り15時過ぎに谷山港に入港しました。この間に参加学生はまとめの講義を受けた後、レポートによる最終試験を受けました。
両大学の受講生にとって大型練習船での洋上実習は初めての体験でしたが、平穏な海況のもとで予定したすべての実習を無事故で実施できたこともあり、参加した両大学の教員と学生は大いに満足したようでした。放送大学の学生からは、「海洋観測を体験し、海の内包する複雑さ、すごさ、豊かさを実感できた。」、「海洋観測は、大変地味な作業の繰り返しでデータや試料を取得し、それを地道に分析するという想像以上に根気と時間とお金がかかる仕事だと感じた。」といった感想が聞かれました。また、志學館大学の近藤教授は、「文科系大学では見聞できない実験装置や器具、また航海士を目指して精進している水産学部の4年生の意識の高さに触れることができ、得難い経験をさせていただいた。」と語っていました。参加した放送大学の学生には、実習レポートに基づいて同大学の「鹿児島湾洋上実習」の単位が、志學館大学の学生には陸上での指導と合わせて同大学の「フィールドで学ぶ環境科学」の単位が、それぞれ付与される予定です。

船内講義
機関室見学
CTDと多筒採水器による海洋観測
かごしま丸が日本大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました
本学教員による講義

令和元年5月17日から23日の7日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、日本大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
同大学からは小島隆人教授に引率された生物資源科学部海洋生物資源科学科の3年生5人と4年生3人及びTAの大学院生物資源科学研究科修士課程1年生2人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した上西由翁教授と山岡浩技術主任の指導を受けました。
今回の実習では、出港から数日間、強風を伴う荒天が続くことが予想されたため、予定していた東シナ海での着底トロール実習を断念し、種子島沖での釣り実習に変更しました。初日は、東隆文首席一等航海士から乗船ガイダンスを受け、退船操練に参加した後、13時に出港し、鹿児島湾内でCTDと多筒採水器を使った海洋観測を行った後、操舵実習を行いながら種子島沖に向かいました。18日と19日は、種子島島間港沖で釣り実習を行い、参加した学生は、強い風雨の中でゴマサバやアオヤガラなどを釣りあげていました。釣り実習の合間には、上西由翁教授から「生鮮魚の鮮度変化」について講義を受けると共に、ロープワーク実習や山岡技術主任の指導による釣り実習の漁獲物を原料としたすり身製造実習を行いました。かごしま丸は、20日に馬毛島沖に移動して釣り実習を行った後、種子島西之表市に寄港し、翌21日は、種子島漁業協同組合せり市場を見学した後、島内の自由見学を行いました。22日は、かごしま丸と並んで停泊していた東海大学練習船望星丸を見送った後、西之表港を出港して鹿児島への帰路につきました。鹿児島への航海中には、小島教授よる日本大学生物資源科学部海洋生物資源科学科の紹介と「ロープ端末の処理」実習が行われ、その後、2班に分かれて、かごしま丸教員の指導で航海当直実習と機関室見学を行いました。航海当直実習では、自分たちでジャイロコンパスやレーダを使って測定した灯台等の陸上物標の方位や距離情報に基づく海図上での現在位置決定、六分儀による太陽の下辺高度の観測等を体験しました。参加した学生は、荒天によるトロール操業実習の中止や釣り実習で加工実習の原料となる魚が十分に釣れなかったことを非常に残念がっていましたが、全員が船酔いすることなく荒天下での実習に参加して自然の厳しさを体感し、航海当直実習や寄港地での見学上陸など大型練習船ならではの実習を経験できたことに満足した様子でした。また、船内で本学部3年生と一緒に過ごす時間が長かったこともあり、両大学の学生は日に日に交流を深め、下船後もお互いに名残惜しい様子でした。参加した学生には、後日提出されるレポートに基づいて、同大学の海洋生物資源科学実習の単位(1単位)が付与される予定です。
なお、この実習航海には、本学部科目「漁獲物船上処理乗船実習」受講の水産学部3年生18人も混乗して、日本大学の学生と同じ内容の実習を行いました。

釣り実習
すり身製造実習
種子島漁協せり市場見学
かごしま丸が早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました
出港見学

令和元年5月9日から5月11日の3日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
早稲田大学からは法学部3年生の10人が、本学法文学部からは松田忠大教授と本学URAセンターの張秀絹特任准教授に引率された法経社会学科3年生の9人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸教員・乗組員の指導を受けました。この実習は、早稲田大学法学部長箱井崇史教授と松田教授により、両大学の共同演習「海商法セミナー」として企画・実施されたものです。
この実習は、かごしま丸での洋上実習を通して、海上物品輸送という商行為について定めた法律である海商法(商法第三編)の法解釈や船舶衝突により生じた賠償責任等の裁判例に現れた事案の理解をする上で重要な、大型船舶の構造・設備、運航実務及び海上交通法規を学習することを目的として実施されました。初日は、谷山港停泊中のかごしま丸船内で乗船オリエンテーションと退船操練を行った後、三橋次席ニ等航海士から「船体構造及び乗組員職制」について、内山船長から「海上交通法規(海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法)」について講義を受けました。また夕食後は、松田教授による船内セミナー「船舶衝突による賠償責任」が行われました。2日目は、午前9時に谷山港を出港し、錦江湾を南下しながら、3班に分かれて船内見学、操舵実習、ロープワーク実習を行った後、張特任准教授による船内セミナー「中国海商法および海事法院について」が行われました。大隅半島立目埼沖到着後は、目視及びレーダ、船舶自動識別装置(AIS)等の航海機器により、自船周辺を航行する船舶の把握を体験しました。日没後は、錦江湾を北上しながら、かごしま丸教員・乗組員の指導の下、3班に分かれて船橋で航海当直実習を行い、灯火(航海灯)の見え方による他船の進行方向や衝突のおそれの有無の判断、避航方法、灯色や点滅周期による灯台など航路標識の識別、コンパスやレーダで測定した物標の方位や距離に基づく自船の位置決定など大型船の運航実務を体験しました。最終日は、入港作業の見学をした後、9時に谷山港に着岸・下船しました。
今回は、全行程穏やかな天候に恵まれて、予定したすべての実習を無事故で実施できたこともあり、共同セミナーに参加した両大学の教員及び学生は大いに満足したようでした。松田教授は、「かごしま丸での航海体験は、海商法を学ぶ学生たちにとって大変貴重な機会であり、毎年、船上での体験や受講内容を陸上での講義で活用させてもらっている。」と語っていました。

船内セミナー
操舵実習
夜間航海当直実習
本学教員及び研究員が日本水産学会において水産学奨励賞、論文賞を受賞しました
左1 越塩俊介水産学部長、緒方由美 研究員、遠藤 光 助教、木村郁夫 教授

3月26日から東京海洋大学で開催された、「平成31年度日本水産学会春季大会」において、遠藤 光 助教が水産学奨励賞を、緒方 由美 研究員が論文賞をそれぞれ受賞し、表彰式が行われました。

遠藤 光 助教「海藻類の環境応答に関する生理生態学的研究」

宮城,京都,鹿児島の各海域の様々な海藻類を対象に,海藻の成長に対する水温,栄養塩,光条件といった複数の要因を体系的に研究し,養殖海藻の品質が低下する色落ち現象を解明したものです。さらには,植食動物への防御機構に対する無機環境の複合作用を評価し,藻場が縮小する磯焼け現象に関する貴重な知見を得る事が出来ました。これらの研究成果は,藻場の保全と修復および海藻養殖の新たな技術開発に資するものであり,今後更なる学問展開と水産学への貢献が期待されています。

詳細については以下のリンクをご覧ください。
平成30年度日本水産学会各賞受賞者の選考結果

 

緒方 由美 研究員「高濃度のアデノシン三リン酸存在下で凍結し解凍したヒラメ肉の性状

ヒラメを生食として消費する際に高品質な性状で提供可能とする基礎的知見が述べられています。ATPのタンパク質変性抑制作用に着目し,冷凍解凍後にもヒラメの刺身を高品質な状態で提供可能な製造法について検討を行いました。ヒラメを活けしめ後,魚肉中に高濃度のATPが残存した状態で急速凍結し,解凍硬直を抑制するために緩慢解凍を行うことによって筋原線維タンパク質の変性が抑制され,高品質な刺し身の性状を維持可能であることを示しました。寄生虫対策のみならず,冷凍品の輸出においても貢献する可能性もあり,高く評価されました。

詳細については以下のリンクをご覧ください。
平成30年度日本水産学会論文賞受賞論文

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