与論島水産DXを活用したカセサート大学との国際共修を実施

鹿児島県漁業協同組合与論支所にて

 2026年9月27日から10月4日にかけて、鹿児島県与論町を中心に、タイ国のカセサート大学の学生3名と本学大学院生6名が参加する国際共修(国・文化が異なる学生が共に学び合う教育プログラム)を実施しました。


 本実習は、9月25日に鹿児島大学発ベンチャー(株)ZIFISHが開発した水産物自動計量システムが、離島地域で初めて、鹿児島県漁業協同組合与論支所に導入されたことを契機に実施されたものです。


 学生たちはまず、本学教員による講義および実習を通じて、「水揚げ情報のデジタル化」「漁獲物鮮度の評価」「奄美海域における生物多様性」について学びました。


 その後、漁協関係者の協力のもと、実際の水揚げ現場において、漁協でのシステム運用を見学し、水揚げ情報の迅速かつ正確な共有が業務効率化や水産物の品質保持にどのように寄与するのかを実践的に学びました。さらに、タイ国でのシステム導入を見据え、現地における活用の可能性や課題について意見交換を行いました。


 また、滞在期間中には釣りやシュノーケリングを通して与論島の海洋環境を体験しました。サンゴ礁、ウミガメ、多様な魚類が生息する豊かな自然環境に触れることで、水産資源の持続的利用と海洋環境保全の重要性についても理解を深めました。


 参加したカセサート大学の学生からは、「魚を一尾ずつ丁寧に扱う日本の漁業者や漁協関係者の姿勢に感銘を受けた」「適切な資源管理と評価によって両国の水産物の価値向上に貢献したい」「与論の豊かな自然環境と地域住民の温かさに触れることができた」などの感想が寄せられました。


 本実習では、両国の学生が漁業技術やデジタル技術に関する知見を共有しながら学び合い、持続可能な水産業の実現に向けた国際的な視野を養いました。次世代の水産人材育成と国際連携の推進に資する有意義な機会となりました。

 なお、10月下旬からはタイ・プーケットにおいて本学大学院生3名が参加する国際共修が始まります。

講義(漁獲物鮮度の評価)
講義(漁獲物鮮度の評価)
奄美海域の生物多様性を学ぶフィールド調査
魚の脂肪率を測る両国の大学院生ら

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