私は南薩地区の漁村地区出身であり、子供の頃から水産業は身近な存在でした。そこで進学するに当たり、自然に水産学部を選びました。水産学部では養殖を専門に学びました。高校時代から養殖魚に寄生する生物に興味があったからです。勉強も頑張ったおかげで、希望通り魚病を扱う研究室に進むことができ、念願の寄生虫の研究を行いました。
水産学部で学んだ以上は水産業界に貢献したいと考え、就職先は水産業を金融面から支える日本政策金融公庫を選びました。今は農林水産事業部で働いています。この部署の使命は、普通の金融機関が融資しづらい農林水産業に対して専門的知識を生かしてリスクをマネジメントし、零細ですが地域経済にとって重要な一次産業やそれに関連するビジネスを融資により支えていくことです。水産学部出身なので金融は初めて学ぶことが多いですが、全国の一次産業を支えている実感があり、強いやりがいを感じています。
学生時代は「魚食普及サークルPESCA」というサークルに所属し、魚の美味しさや素晴らしさを伝える活動をしてきました。個性的な友達や先輩後輩がたくさんでき、今でも東京などでよく集まっています。水産学部は全国から海と魚が好きな学生が集まってくる個性豊かな学部です。先生方も個性的で、他の学部とは全然違います。学ぶだけではなく、人生も学べる場所だと思います。みなさんもここで学び、いろんな経験とたくさんの友達を作ってください。そして日本の水産業を一緒に支えていきましょう！