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かごしま丸が三重大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

係留系設置

令和4年6月18日から7月3日の16日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、三重大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

三重大学からは大学院生物資源学研究科の修士課程1年の学生1人が修士学位研究の一部として参加し、幅野明正船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した中村啓彦教授、仁科文子助教及び余席利用で参加した三重大学の春日悟特任研究員の指導と支援のもと、研究に必要な観測と資料収集を行いました。この航海では、気象庁が線状降水帯の発生メカニズム解明研究を加速化するために全国の大学等の14機関と連携して実施する東シナ海での集中観測と、鹿児島大学水産学部と韓国海洋科学技術院(KIOST)とのマルチスケール黒潮変動の日・韓共同観測が行われました。集中観測では、3隻の練習船(三重大学勢水丸、長崎大学長崎丸、かごしま丸)の同時連携観測により、九州付近に流入して線状降水帯発生の主要因となる水蒸気量の正確な測定を行うと共に、暖水域が東シナ海上の大気環境に与える影響を調べました。

三重大学の参加学生は、鹿児島大学水産学部と三重大学生物資源学部の共同研究の一環で、梅雨期の豪雨に影響する東シナ海の海洋・大気環境場の特性を把握するために、九州西方から沖縄西方の黒潮流域で、主にラジオゾンデを利用した大気観測、XCTD/XBTを利用した海洋観測を行いました。取得データは修士学位研究で利用されます。

この実習には、海洋観測乗船実習Ⅰ受講の本学部3学生6人も混乗し、ラジオゾンデ観測や海洋観測、係留系の回収・再設置等の実習を行いました。また、航海中は本学教員による係留系観測およびCTD観測についての講義や、三重大学の大学院生および特任研究員による観測結果概要の講演が行われました。

また、本航海には、本学部の航海技術乗船実習Ⅰ受講の海技士養成プログラム履修の4年生10人も混乗して航海・運用実務の実習を行うと共に、各種の観測作業にも参加しました。

夜間のラジオゾンデ放球
ラジオゾンデ観測
XCTD観測

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