HOME 投稿 奄美大島における「リュウキュウアユ」の食性を11月に学術誌で発表

奄美大島における「リュウキュウアユ」の食性を11月に学術誌で発表

縄張りを守るリュウキュウアユ

水圏科学分野の久米 元准教授、小針 統准教授による研究チームが、世界自然遺産の登録を目指す奄美大島の河川のみに生息する環境省絶滅危惧種指定「リュウキュウアユ」の非常に興味深い生態知見を明らかにしました。

本研究成果は、奄美大島の3河川で行ったリュウキュウアユの摂餌調査において、日本列島および朝鮮半島からベトナム北部に広く生息しているアユとは異なり、川底の付着藻類をほとんど摂餌できていないことを明らかにしたもので、これは、リュウキュウアユが非常に過酷な餌環境条件下で生活していること、奄美大島の河川では藻類の生産性が極めて低いことを意味しています。

久米准教授は、引き続きリュウキュウアユの個体数の増減を引き起こす要因について調査を進め、奄美大島の生物多様性を守るために適切な保全策を提言できるようにしたいと語っています。

なお、この研究成果は2020年11月発行の「魚類学雑誌」に掲載予定です。

川底の藻類を食むリュウキュウアユ

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