2023年度 公海域水産乗船実習日記[かごしま丸] 第7話 完
【速報】かごしま丸 パラオ訪問記
乗船実習日記 第7話[ 8/22、8/27、9/2、9/3、9/11、9/13、9/22 ]
第7話[9/22] |
パラオ共和国マラカル港を9月8日に出港して、天測計算練習、航海当直、漁具の整備作業、海洋ゴミ観測等をこなしながら北上し、9月15日に那覇港に入港しました。
入港と同時に外航船から内航船への変更手続きを行い、入港手続きの様子を見学しました。
北上中は天測計算のノルマを達成できるかどうか心配する学生も見られましたが、全員下船までにノルマを達成できる目途がたったので那覇での上陸をエンジョイすることができました。
9月17日に那覇港を出港してからは船内清掃、後片付け等を慌ただしく行いながらさらに北上し、9月19日に全員元気で鹿児島へ入港することができました。入港の際は水産学部長はじめ教職員の皆様が出迎えてくださり学生たちはとても感激した様子でした。本実習航海が達成されるために乗組員だけでなく陸上の多くの皆様のサポートがあるということを実感したようです。
本日、9月21日学生14名全員元気に下船していきました。8月11日に不安そうな様子でタラップをあがってきた学生達でしたが、本日タラップを降りていく14名の姿は達成感と自信に満ち溢れているように見受けられました。乗組員一同、無事実習航海が完了できたことをうれしく思うとともに、乗船学生の今後の活躍を期待しています。
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水産学部2年生 小紅 響
この航海域水産乗船実習を通して、自然の力や船の知識、洋上での生き方や働き方をとても近い距離で学習することが出来た。最も印象に残った延縄操業は、協力作業の賜物であるマグロを釣ることが出来、人生においてこれ以上無い経験だったと思う。
また航海をする上でのイロハを学ぶことによって、船は様々な人の手助けを元に動いていることを知った。振り返ってみると40日に及ぶ洋上生活はもとよりあった自分の海に対するイメージをいくつも覆してくれた最高の教材だった。 |
水産学部2年生 北川陸斗
今回の乗船実習で、マグロの延縄漁やニューストンネットを使用したゴミ観測や那覇での入港などを体験しました。私がこれらの中で一番印象に残ったのはマグロの延縄漁です。マグロの延縄漁は夜明け前に数時間かけて餌付けや仕掛けを作る投縄と正午頃から約5時間程かけて仕掛けを回収するとともに次の操業に向けて仕掛けを整理する揚げ縄の作業を行いました。これらの作業は辛かったですが刺激的で、マグロやカジキ類を漁獲できた感動は素晴らしいものでありました。 |
第6話[9/13] |
パラオ共和国マラカル港に入港中、学生は現地施設の見学や現地学生との交流会、自 由上陸とこれまでよりもさらに忙しく活動しました。
久しぶりの上陸ということで活き活きとした顔が見られました。
マラカル港を出港した直後は反動でとても疲れた表情が見られましたが、すぐに元気 を取り戻し、全員元気に実習を行っています。
現在、海洋ゴミの調査や延縄漁具の整備、天測実習を行いながら、沖縄那覇港へ向け 順調に北上中です。
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水産学部2年生 片岡幸士郎
夏休みを返上した乗船実習が始まって早30日以上が経過しました。「大学生の夏休み」という大切な時間を船上に拘束されることにはじめは嫌悪感を抱いていました。
しかし、終盤に差し掛かりこの実習を振り返るとお金では買うことのできない“何か”を一人一人が得たと思います。それが延縄作業なのか、共同生活なのかあるいはパラオでの価値観の違いを通して得たものなのかわかりませんが。
また、航海士になるということが具体的にどういうものか、僕たちの数年後に成るべき姿がより明瞭になりました。将来、この実習を思い返して“意味があった”と思えるように残り数日を大切に過ごします。 |
水産学部2年生 迫田達彌
乗船実習が始まって1ヶ月が過ぎようとしている。最初は慣れない船での共同生活や作業は初めてのことが多くて戸惑うことも多かった。しかし乗組員の方が優しく丁寧に教えてくださり、出来ないことができるようになっていくのが嬉しかった。
長い航海で得たものは多い。このような機会を作って頂いた方に感謝し、これからの自分の人生に活かしていきたい。 |