2023年度 公海域水産乗船実習日記[かごしま丸] 第7話 完


【速報】かごしま丸 パラオ訪問記

乗船実習日記 第7話8/228/279/29/39/119/139/22 ]

第7話[9/22]
天測もなれてきました

パラオ共和国マラカル港を9月8日に出港して、天測計算練習、航海当直、漁具の整備作業、海洋ゴミ観測等をこなしながら北上し、9月15日に那覇港に入港しました。

入港と同時に外航船から内航船への変更手続きを行い、入港手続きの様子を見学しました。

北上中は天測計算のノルマを達成できるかどうか心配する学生も見られましたが、全員下船までにノルマを達成できる目途がたったので那覇での上陸をエンジョイすることができました。

9月17日に那覇港を出港してからは船内清掃、後片付け等を慌ただしく行いながらさらに北上し、9月19日に全員元気で鹿児島へ入港することができました。入港の際は水産学部長はじめ教職員の皆様が出迎えてくださり学生たちはとても感激した様子でした。本実習航海が達成されるために乗組員だけでなく陸上の多くの皆様のサポートがあるということを実感したようです。

本日、9月21日学生14名全員元気に下船していきました。8月11日に不安そうな様子でタラップをあがってきた学生達でしたが、本日タラップを降りていく14名の姿は達成感と自信に満ち溢れているように見受けられました。乗組員一同、無事実習航海が完了できたことをうれしく思うとともに、乗船学生の今後の活躍を期待しています。


全員無事に下船しました


 

天測ノルマ達成まであと少し
海洋ゴミ調査
自分達で釣り上げたマグロを刺身にします1
自分達で釣り上げたマグロを刺身にします2
船内清掃
合羽荒い
漁具陸揚げ
水揚げ1
水揚げ2
水産学部2年生 小紅 響
この航海域水産乗船実習を通して、自然の力や船の知識、洋上での生き方や働き方をとても近い距離で学習することが出来た。最も印象に残った延縄操業は、協力作業の賜物であるマグロを釣ることが出来、人生においてこれ以上無い経験だったと思う。
また航海をする上でのイロハを学ぶことによって、船は様々な人の手助けを元に動いていることを知った。振り返ってみると40日に及ぶ洋上生活はもとよりあった自分の海に対するイメージをいくつも覆してくれた最高の教材だった。
水産学部2年生 北川陸斗
今回の乗船実習で、マグロの延縄漁やニューストンネットを使用したゴミ観測や那覇での入港などを体験しました。私がこれらの中で一番印象に残ったのはマグロの延縄漁です。マグロの延縄漁は夜明け前に数時間かけて餌付けや仕掛けを作る投縄と正午頃から約5時間程かけて仕掛けを回収するとともに次の操業に向けて仕掛けを整理する揚げ縄の作業を行いました。これらの作業は辛かったですが刺激的で、マグロやカジキ類を漁獲できた感動は素晴らしいものでありました。

 

第6話[9/13]
上陸の思い出1

パラオ共和国マラカル港に入港中、学生は現地施設の見学や現地学生との交流会、自 由上陸とこれまでよりもさらに忙しく活動しました。

久しぶりの上陸ということで活き活きとした顔が見られました。

マラカル港を出港した直後は反動でとても疲れた表情が見られましたが、すぐに元気 を取り戻し、全員元気に実習を行っています。

現在、海洋ゴミの調査や延縄漁具の整備、天測実習を行いながら、沖縄那覇港へ向け 順調に北上中です。

交流会1
交流会2
かごしま丸をバックに
上陸の思い出2
交流会での集合写真
水産学部2年生 片岡幸士郎
夏休みを返上した乗船実習が始まって早30日以上が経過しました。「大学生の夏休み」という大切な時間を船上に拘束されることにはじめは嫌悪感を抱いていました。
しかし、終盤に差し掛かりこの実習を振り返るとお金では買うことのできない“何か”を一人一人が得たと思います。それが延縄作業なのか、共同生活なのかあるいはパラオでの価値観の違いを通して得たものなのかわかりませんが。
また、航海士になるということが具体的にどういうものか、僕たちの数年後に成るべき姿がより明瞭になりました。将来、この実習を思い返して“意味があった”と思えるように残り数日を大切に過ごします。
水産学部2年生 迫田達彌
乗船実習が始まって1ヶ月が過ぎようとしている。最初は慣れない船での共同生活や作業は初めてのことが多くて戸惑うことも多かった。しかし乗組員の方が優しく丁寧に教えてくださり、出来ないことができるようになっていくのが嬉しかった。
長い航海で得たものは多い。このような機会を作って頂いた方に感謝し、これからの自分の人生に活かしていきたい。

 

第5話[9/11]
もうすぐパラオ入港

9月1日マグロ延縄操業の最終回を無事に終え、9月4日にはパラオ共和国マラカル港へ入港しました。
操業終了から中2日で入港ということで慌ただしく時間が過ぎていきましたが、学生の頑張りもあり、滞りなく無事に入港することができました。
学生、乗組員ともに元気に健康に過ごしております。
今回はパラオ入港までの写真とパラオ入港後の学生の感想をお伝えします。
次回はパラオ入港中の様子をお伝えします。


昼食風景
漁具整備
自由時間
入港準備
パラオ到着
水産学部2年生 荒巻正悟
マグロ操業が大変だった分、パラオでの生活は解放的だった。英語での会話は不安だったが、案外なんとかなった。英語は嫌いだったが、英語で会話することは好きだと気付いた。ウミガメはおいしかった。コウモリは臭かった。ローカルフードを食べられることは、航海士の特権だと感じた。
水産学部2年生 高田康輔
乗船実習が始まってからおよそ1ヶ月が経過しました。最初の頃は時間の流れを遅く感じていたが、延縄操業が始まったころからは1日が終るのが早いと感じるようになりました。特にパラオで過ごした5日間はツアーやショッピングなどですぐに終わってしまいました。残りの2週間もすぐに過ぎてしまうと思うので、1日1日を大切にしていきたいです。

 

第4話[9/3]
初めて見た生きたマグロ

マグロ延縄操業が終了して1日目、操業の後片付けをしながらさらに南下中です。
明後日にはパラオ共和国マラカル港に入港するということで操業で疲れ切っている学生ですがさらにテンションを上げて頑張っています。
今回も操業中の様子をお知らせしたいと思います。

雨の中の投縄準備
投縄後の観測作業1
投縄後の観測作業2
漁獲物処理の見学
試食もしました
操業後の後片付け終了
水産学部2年生 吉川蘭美
初めての船内生活で不安でしたが、仲間と寝食を共にすることで絆が深まり助け合うことができました。
当直やマグロ延縄の作業は乗組員の方々が丁寧に教えてくださり、快くサポートして頂いたので安心して取り組めました。
水産学部2年生 中田和邦
マグロ延縄操業は大変ではあったが良い経験になったと思う。特に生活のスケジュールが毎日変わるので4時や6時など起きる時間が変わるところや、船の揺れで酔ったりするところは大変だったが、共同生活やマグロを釣った時の高揚感は楽しかった。

 

第3話[9/2]
初めての漁獲物メカジキ

予定していた6回のマグロ延縄操業もあっという間に終了しました。
初めての作業に戸惑っていた学生たちも、2回目、3回目と回を追うごとに作業に慣れたようです。
マグロ延縄操業ではチームワークが非常に大切になりますが、学生も手が足りていないところに自ら気付きさりげなくフォローする姿が見られ非常に頼もしく感じました。
今回の経験が今後の人生にきっと役立つこととなると思います。


4時30分から投縄準備
初めての投縄作業
揚げ縄前記念撮影1
揚げ縄前記念撮影2
揚げ縄風景
水産学部4年生 島添瑠美
本海図を見るたび、「ずいぶん南まできたなぁ」としみじみ思いました。航海中に見た天の川や夏の大三角、イルカの群れ、ツバメ、流れ星、虹、スコール。そして何より延縄で揚がったマグロの迫力…どれも新鮮でした。大変なことも多かったですが、それ以上に貴重な経験が出来たと思います。ありがとうございました。
水産学部2年生 西 良崇
操業が終って、普段しないようなことをしたため、疲労困憊であったが失ったものよりも得られたもののほうがとても多い体験であった。朝4時に起こされて、はえ縄の準備をしている時に「何でこんなことしてるんだろ」と思っていたが、操業を重ねることによって、マグロが釣れる楽しさや、仲間と協力することの楽しさを見出すことができた。操業はきついが貴重な体験をさせて頂いた。

 

第2話[8/27]
朝のラジオ体操

8月21日に実習生・乗組員が全員健康であることを確認し、鹿児島を離れ南下を開始しました。
26日現在、正午になると太陽を真上に仰ぐ程の所まで南下してきました。この間、実習生は航海当直、天体観測、まぐろはえ縄準備など、初めてで慣れない事だらけの経験をしています。
明日からいよいよマグロ延縄操業を開始します。実習生・乗組員一同、事故の無いように気を引き締めて有意義な実習となるよう努めたいと思います。


自由時間
延縄準備
夕食風景
天測計算
水産学部2年生 請井佑南
乗船実習が始まり、早週間程度経過し船内生活にも慣れてきたように思います。
航海当直では不規則な生活や初めて行う作業に戸惑うこともありますが、驚くほど奇麗な青い海や空、星空を見ることができ楽しい毎日です。
明日から始まる延縄操業は体力面の心配はありますが、どんな生物が獲れるか楽しみです。
水産学部2年生 橋元俊樹
生活品などの持ち込みが限られる船内での生活は、意外性があって面白い。ひま潰しのためのゲームや本(スマホは電波が届かない)、ダウンロードコンテンツなどに乗船前は注力していたが、尭戦後は、ビタミンCのとれる野菜ジュースやフルーツが貴重だったりする。
あと一日中揺れる生活は慣れないもので、船酔いと常に戦っている。
一刻も早くパラオについてほしい!!!

 

第1話[8/22]
出航前集合写真

8月11日。前期の試験が終了して休む間もなく、公海域水産乗船実習がスタートしました。
大学生になって初めての長期の集団生活、初めての航海実習、初めてのマグロ延縄実習、初めての外航と、初めて尽くしの実習ですが、乗船して10日あまり経ち船内生活も随分慣れてきたようです。
8月18日に鹿児島大学佐野学長、西水産学部長より激励のお言葉を頂いた後、鹿児島大学水産学部教職員、その他大勢の方々のお見送りを受けて出港しました。学生たちは盛大なお見送りを受けとても感激していました。
コロナ感染症の影響の為、出港後すぐに錨泊して3日間、学生、乗組員の健康観察を行いました。
その間、マグロ延縄実習に向けて早速漁具の組み立てを行ったり、航海当直の要領を学んだりと充実した日々を過ごしました。
学生、乗組員ともに健康に異常はなく、8月21日にいよいよ漁場へ向けて航行を開始しました。
実習生全員が元気で充実した実習ができるよう学生・乗組員全員で頑張ってまいります。


行ってきます
マグロ延縄準備
桜島としばしの別れ
天測練習
出港式 学生代表挨拶 水産学部2年生 冨永悠月
本日は、出港式にお集まりいただき、ありがとうございます。これから私たちは約40日間の航海へと出発します。
この航海では、航海当直の他にマグロ延縄操業や観測実習、パラオ共和国や那覇での寄港地活動など様々な実習を行います。
楽しみであると同時に、いつもとは違う生活に不安もあります。しかし、どんな状況でも仲間と協力してどんな困難も乗り越えることが出来ると思います。
シーマンシップを大切に、航海実習を終え成長した姿をお見せできるよう頑張ります。
乗組員の皆様どうぞよろしくお願いします。
最後に、この実習の為にご尽力頂いた水産学部教職員の皆様、佐野学長はじめ本日お集まりいただいた皆様どうもありがとうございました。
それでは行ってまいります。
水産学部2年生 米加田公平
乗船実習が始まって11日が経ちました。出港式も終わり、いよいよ今日から本格的な航海が始まります。
これまでの11日間は、船内生活や延縄の準備、当直など今まで経験したことの無いことができ、充実した生活を送ることができました。
今後は、もっと普通には経験できないようなことが出来ると思うので楽しみです。
今後は船酔いが心配ですが、頑張りたいです。

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