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かごしま丸が環境省事業「日本沖合海域における漂流・海底ごみ調査」を実施しました

本学部附属練習船かごしま丸は、平成29年8月から10月に行った乗船実習航海期間中に、環境省事業「日本沖合海域における漂流・海底ごみ実態調査」を実施しました。
この調査は、環境 省が平成26年度から日本列島周辺の沖合海域において東京海洋大学及び九州大学の協力を得て行ってきた漂流・海底ごみ調査を、マイクロプラスチックを含む海洋ごみに関する国内外の関心の高まりを踏まえ、本年度から調査海域を日本列島周辺に加えて日本南方海域も対象として拡大するとともに大学との協力・連携体制も拡充し、上記2大学に加え、本学、北海道大学及び長崎大学の協力を得て、国立大学法人5大学学と連携して実施しているものです。調査のうち、目視観測及び試料採取は、東京海洋大学海鷹丸及び神鷹丸、北海道大学おしょろ丸、長崎大学長崎丸及び本学かごしま丸の5隻の練習船により行われています。(詳しくはこちら http://www.env.go.jp/press/104422.html
漂流ごみ調査は、平成29年8月17日~9月21日の間、学部科目「公海域水産乗船実習」の航海中に、公海域及び日本の排他的経済水域内において、船橋ウイングから舷側を通過する漂流ごみの目視観測を行い、種類、大きさ、数量、舷側からの距離、位置等をタブレットPC上の専用アプリに記録しました。また、この間11地点でニューストンネットを曳網し、表層に浮遊するマイクロプラスチックの試料採取を行いました。海底ごみ調査は、平成29年10月11日~17日の間、学部科目「水産資源科学乗船実習Ⅱ」・「航海技術乗船実習Ⅱ」及び水産学研究科「大学院資源・計測乗船実習」の航海中に、東シナ海の陸棚上で着底トロール網を用いて3回の操業3回を行い、漁獲物とともに海底ごみを回収し、その種類及び数量、曳網位置、曳網距離等を記録しました。かごしま丸と他大学練習船の収集した海洋ごみデータと採取標本の分析により、わが国沖合海域におけるマイクロプラスチックを含む漂流ごみや海底ごみの海域別分布量の実態把握の進展が期待されます。

漂流ごみ目視調査

漂流ごみ調査航跡図

ニューストンネットによる試料採取

採取されたマイクロプラスチック

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