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潜水漁業師 山口太吾(左) 山口東洋一(右)

 

錦江湾で潜水漁業を営む

 私たちは兄弟2人で錦江湾で潜水漁業を営んでいます。漁港は鴨池港にあり、垂水フェリー乗り場のすぐ横です。毎日新鮮なウニやナマコを消費者の皆さんに提供するため、操業は深夜の午前1時~4時頃に行います。そして午前5時頃には鹿児島市中央卸売市場に出荷するのです。
  漁場はごく近い浅い場所で、アクアラングで潜水して素手で採集します。水温の下がる11月頃から3月頃までがナマコの漁期で、水温が上昇する春から秋はガンガゼなどのウニを漁獲しています。ナマコは赤ナマコを主として漁獲しています。
ウニは自分たちで殻を割り、板に並べて出荷します。ナマコは生きたまま出荷しますが、身体を傷つけたり強い刺激を与えると内蔵を吐き出してしまい、商品価値が低くなってしまいます。そこでなるべく刺激を与えないように丁寧に扱っています。

新鮮な海の幸を楽しんで欲しい

 残念ながら鹿児島ではナマコを食べる習慣はあまりありません。ご家庭でナマコを食べるのは珍しいのではないでしょうか。私たちが漁獲したナマコも、ご家庭よりは天文館などの料理店や居酒屋さんなど、外食での需要が中心だと考えています。
 しかし是非ご家庭でも獲れたてで新鮮そのもののナマコを味わって欲しいと思います。見た目はちょっとグロテスクですが、新鮮ですから臭いもなく独特の味わいは病みつきになりますよ。ナマコ以外にも美味しいものがたくさん獲れます。目の前にある錦江湾から獲れる新鮮な海の幸を、もっと楽しんでみませんか!

真冬の朝4時、ナマコを港に
水揚げするところです。
 
市場でサイズごとに選別して生かしたまま出荷。
 
なじみの仲買人さんがすぐに買っていかれました。