ギマラス島重油事故関係 第10弾

【速報第10弾:松岡達郎教授(学部長)(平成19年2月9日)】

ギマラス島重油流出事故初期調査団中間報告会
= フィリピンギマラス島における重油汚染の現状と今後 =

ギマラス島重油流出事故に対する初期調査団のこれまでの活動およびその後の分析結果等をうけて、平成16年12月19日、水産学部講義棟で、本取り組みの中間報告会「フィリピンギマラス島における重油汚染の現状と今後」が開催されました。報告会には、水産学部教職員と学生、大学院生に加えて、鹿児島大学国際戦略本部教職員や、学外者、報道関係者を含む約40名の参加者がありました。
水産学部が推進している拠点大学交流事業でも、来年度のフィールド調査はギマラス島周辺海域に集中して行うことと、拠点大学交流終了以降もその後継事業として、フィリピン大学ビサヤス校と連携しながら本課題に取り組んでいくことなど、今後の活動方針が示されました。そのために、研究チーム(課題)を、「漁業・地域社会への影響」と「水圏資源・環境への影響」の2分野に整理し、農学部、医学部などの協力を得ながら、鹿児島大学全体の国際戦略の一環をなす課題として、主に長期的モニタリングの分野で研究を続けていく計画です。今回の取り組みは、オイル流出事故のフィリピン社会への負の影響を軽減するのに役立つばかりではなく、同様の事故がいつ起こってもおかしくない日本国内あるいは東南アジア・東アジア全体に貴重な情報を提供できるものと考えています。
報告会での講演は以下の通りでした。

佐野雅昭助教授 地域経済に対するダメージの内容とそれへの対応策の検討
石崎宗周助教授 フィリピンギマラス島における重油汚染の現状と今後(漁業分野の現状)
宇野誠一助手  フィリピンギマラス島における重油汚染の現状と今後(化学物質による影響)

Page Top