熱帯水産学国際連携履修プログラム

鹿児島大学では、平成27年度から熱帯水産学国際連携履修プログラムがスタートしました。本履修プログラムは下記の国際連携による熱帯水産学研究科プログラム(ILP)に基づき、鹿児島大学大学院研究科の教育目的に加えて、熱帯・亜熱帯水産業に関する学術の理論及び応用に関する知識及び技術を習得し、グローバル化が進む社会で活躍できる能力が涵養された人材を育成することを目指しています。
ILPとは、鹿児島大学農林水産学研究科に加え、インドネシア国サムラトランギ大学水産・海洋科学研究科、インドネシア国ボゴール農科大学水産・海洋科学研究科、マレーシア国マレーシア・トレンガヌ大学養殖・水産学研究科、フィリピン国フィリピン大学ビサヤス校水産・海洋科学研究科、タイ国カセサート大学水産学研究科、ベトナム国ニャチャン大学大学院が連携し、共通するルールの下に共同で構築・運営する大学院国際共同教育プログラムです。多国の大学が一つの研究科教育を共同運営する試みは日本で初めてのものです。
本履修プログラムはこのILPの一部を構成するもので、履修プログラムに登録した学生は鹿児島大学農林水産学研究科に在籍しながら、これら海外の構成大学研究科で鹿児島大学の客員教員(海外大学院の専任教員)による講義や実習を受講して単位を取得したり、修士論文研究の指導を受けたりすることができます。履修プログラム学生はILPの学生として、全参加大学研究科が共同で教育し、グローバル人材として育成していきます。
本履修プログラムが開講する科目は英語又は日英両語で行われます。また海外で受講する講義はすべて英語です。留学生や海外構成大学のILP学生との交流も日常的に行われ、英語に親しみながらグローバルな人材を育成していきます。
なお、本履修プログラムと留学生プログラムの併願は禁止されています。両方に登録することはできません。

※ILPの詳細については、下記をご覧ください。また、運営協議会によるILPのガイダンスや各授業のシラバス、構成研究科のwebサイト等は、末尾のリンク集をご覧ください。

国際連携による研究科熱帯水産学プログラム(ILP)

国際連携による研究科熱帯水産学プログラム(ILP)は、鹿児島大学の旧水産学研究科とフィリピン大学ビサヤス校、タイ国カセサート大学、インドネシア国サムラトランギ大学の水産学系研究科が連携して平成26年8月に創設した国際共同教育組織で、マレーシア国トレンガヌ大学、ベトナム国ニャチャン大学、インドネシア国ボゴール農科大学の新規加盟を得て、現在6ヶ国7研究科で運営しています。平成27年度にプログラム第一期生受け入れを開始しました。現在は鹿児島大学農林水産学研究科が主唱し、アジア地域における熱帯水産学教育のスタンダード構築に向けて展開しています。
このプログラムでは、各構成大学が強みと特徴のある科目を提供し合うことでカリキュラムを形成し、本プログラムに登録したすべての学生をプログラム全体の学生とし、各構成大学は自大学の学生と同等かつ同質の条件で教育します。プログラム登録学生は、例えばフィリピン大学の高い英語教育力、世界一の水産食品産業を背景としたカセサート大学の教育、サムラトランギ大学の世界遺産に指定されたフィールドでの実習など、単一大学では不可能な魅力ある授業を追加受講料無しで履修することができます。総計178名(うち鹿児島大学40名)の教員を、自校以外5大学の客員教員として配置して、86の授業を用意し、下記のようにwebでシラバスを公開しています。学生はその中から12単位以上を取得し、内6単位以上は自校の専任教員以外が行う授業を選び、渡航して受講すること等が求められます。単位互換による短期留学が多いなか、多数の客員教員による授業を核とした国際連携プログラムはユニークです。
このプログラムは、各国の高等教育制度を満たすように作られた共通学務規則の下で単一の運営協議会が管理することで質の高い教育を保証し、グローバル人材を育成します。所定の学修を終えた学生には、所属大学が授与する修士学位に加えて、運営協議会がプログラム修了証を与えます。

運営方針

構成研究科は、それぞれの大学及び研究科の理念及び目的並びにそれぞれの国の高等教育制度及びそれぞれの大学の教育制度を相互に理解するとともに、自主性及び自律性を尊重しつつ、常に密接な連携と協力のもとに、本共通規則に基づく単一で共通のシステムを持ったプログラムを構築する。
構成研究科は、連携・協力して、プログラムの質の向上及びそのための教育品質マネジメントシステムの継続的改善に努める。

教育目標

プログラムは、熱帯・亜熱帯水産業に関する学術の理論及び応用に関する知識及び技術を修得し、グローバル化社会で活躍できる能力が涵養された人材を育成することを目標とする。

プログラム修了認定の方針

教育目標に従い、以下に掲げる事項を修得していることを、プログラム修了認定の方針とする。
(1) 熱帯・亜熱帯水産業に関する学術の理論及び応用に関する知識
(2) 水産業に関係する他国の産業、社会及び文化に接した経験及びそれらの理解
(3) グローバル化社会で活躍できる能力

カリキュラム編成方針

プログラムは、構成研究科の特徴及び強みを生かして、学生が、熱帯・亜熱帯の水産業に関する知識と技術を習得し、他国の産業、社会及び文化に接した経験して理解し、グローバル化しつつある社会で活躍できる能力を獲得できるように、カリキュラムを編成する。

アドミッションポリシー

各構成研究科はその学生のうち以下の各号に掲げる学生をプログラムに受け入れることに務める。
(1) 熱帯・亜熱帯水産業に関する理論及び応用を学びたい学生
(2) 水産業に関係する他国の産業、社会及び文化に接する経験をして、それらを理解したい学生
(3) グローバル化社会で活躍できる能力を開発したい学生

プログラムに登録する学生は、水産学又は水圏若しくは水圏に係る人間活動に関する科学・技術を学士レベルで修得し、かつ英語によるコミュニケーション能力及び科学技術上のグローバルな課題や異文化に関する理解を増進する教育を受けていることが望ましい。

リンク集

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