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かごしま丸が日本大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました
トロール漁獲物を使った船上加工実習

平成30年5月18日から24日の7日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、日本大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
同大学からは小島隆人教授に引率された生物資源科学部海洋生物資源科学科の3年生8人およびTAの4年生3人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した進藤 穣准教授と山岡浩技術職員の指導を受けました。
実習では、東首席一等航海士から乗船ガイダンスを受け、救命艇操練に参加した後、進藤准教授から実習説明と漁獲物の鮮度評価と船上加工実習についての講義を、三橋次席ニ等航海士から着底トロール操業と国際漁場としての東シナ海の概要について講義を受けました。2日目と3日目には、東シナ海の我が国の排他的経済水域内で着底トロール操業を行い、その漁獲物の選別・測定、硬直度指数による鮮度評価、さつま揚げ及び酢漬けの製造等の実習を行うとともに、CTDによる海洋観測実習を行いました。21日~22日には長崎県新上五島町青方に寄港し、同町役場の安永佳秀観光商工課長(本学部卒業生)の案内で、JF有川町水産加工場、(株)ますだ製麺工房及び新上五島町振興公社を訪問し、トビウオ等の水産加工品や名産の五島うどん、つばき油の製造工程を見学しました。また、移動中には青砂ヶ浦教会(国指定重要文化財)を見学しました。復航時は、2班に分かれて、船橋での操舵と航海当直実習及び船内見学を行うとともに、小島教授の指導で、船内の学生用パソコンを使ってMS-Excelのマクロ機能による初歩のプログラミング演習と、GPSデータを使った航跡図作成やトロール操業資料、鮮度評価結果の整理を行い、実習レポート作成を進めました。航海前半は風浪の強い日もありましたが、後半は好天に恵まれ、参加した日本大学の教員・学生は大型練習船での実習に満足したようでした。
小島教授は、共同利用航海について、「かごしま丸のような大型練習船での実習は本学の実験・実習では決して体験できない経験であり、彼らの勉学や学生生活はもちろん、将来の仕事にとっても非常に意義深い。実際に共同利用制度を利用したかごしま丸や北大おしょろ丸での乗船実習を開始後、ほぼ毎年、少数ではあるが、卒業生が定置網など沿岸漁業や海運会社の陸上職に就職している。また、かごしま丸の乗船実習は、卒業時の学生アンケートにおいて、毎年、最も印象に残った在学中の講義・実習の1つに選ばれている。今後も、共同利用制度を使って、かごしま丸での洋上実習を継続実施したい。」と語っていました。参加した学生には、後日提出されるレポートに基づいて、同大学の海洋生物資源科学実習の単位が付与される予定です。
この実習航海には、本学部の漁獲物船上処理乗船実習受講の本学部3年生学生15人と大連海事大学からの交換留学生1人も混乗して、日本大学の学生と同じ内容の実習を行いました。

両大学学生の集合写真(青方港)
トロール漁獲物の選別
五島うどん製麺工場見学
かごしま丸が早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました
ロープワーク実習

平成30年5月9日から5月11日の3日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、早稲田大学及び本学法文学部の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
早稲田大学からは箱井崇史教授に引率された法学部の3年生11人が、本学法文学部からは松井忠大教授に引率された法政策学科の3年生10人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸教員・乗組員の指導を受けました。この実習航海は、両大学の共同演習「海商法セミナー」の一環として実施されたものです。
この実習は、かごしま丸での洋上実習を通して、海上物品輸送という商行為について定めた法律である海商法(商法第三編)の法解釈や船舶衝突により生じた賠償責任等の裁判例に現れた事案の理解をする上で重要な、大型船舶の構造・設備、運航実務及び海上交通法規を学習することを目的として実施されました。初日は、谷山港停泊中のかごしま丸船内で乗船オリエンテーションと救命艇等操練を行った後、内山船長から「海上交通法規(海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法)」について講義を受けるとともに、箱井教授による船内セミナー「海商法を知る」が行われました。また夕食後は、三橋次席ニ等航海士から「航海当直」について説明を受けました。2日目は、午前9時に谷山港を出港し、錦江湾を南下しながら、3班に分かれて船内見学、操舵実習、ロープワーク実習を行った後、松田教授による船内セミナー「船舶衝突責任法」が行われました。鹿児島湾立目埼沖到着後、目視やレーダー、船舶自動識別装置(AIS)等による周囲の船舶の航行状況の見学を行いました。その後、18時から24時まで、錦江湾を北上しながら、かごしま丸教員・乗組員の指導の下、3班に分かれて船橋で航海当直実習を行い、前日の講義で学習した灯火(航海灯)の見え方による他船の進行方向や衝突のおそれの有無の判断、避航方法、灯色や点滅周期による灯台など航路標識の識別、コンパスやレーダーを用いた物標の方位や距離の測定による自船の位置決定など大型船の運航実務を体験しました。
今回は穏やかな天候に恵まれて、予定したすべての実習を無事故で実施できたこともあり、共同セミナーは参加した両大学の教員及び学生は大いに満足したようでした。箱井、松田両教授は、「本実習は、船内見学や航海当直実習等を通して、大型船舶の仕組みや運航実務を体験しながら学習することができ、学生が海商法の法解釈や船舶衝突により生じた賠償責任等の裁判例に現れた事案の理解や裁判例を学ぶ上で極めて有益であり、今後も共同利用制度を使って、この乗船実習を継続実施したい。」と語っていました。

船内セミナー
操舵実習
夜間航海当直実習

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