HOME 投稿 かごしま丸が北里大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

かごしま丸が北里大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

NORPACネットによるプランクトン採集

平成30年10月30日から11月2日の4日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、北里大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
北里大学からは吉永龍起准教授と池田大介講師に引率された海洋生命科学部2年生28人の学生とTAの海洋生命科学研究科海洋生命科学専攻修士課程1年生2人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員の指導を受けました。本実習は、同学部の1~3年生を対象とした必修科目である「海洋実習」のうち、2・3年次における野外実習の選択肢の1つで、学生の希望に基づき、文部科学省より教育関係共同利用拠点として認定されている全国の水産系練習船6隻(本学かごしま丸、長崎大学長崎丸、広島大学豊潮丸、三重大学勢水丸、東京海洋大学神鷹丸、北海道大学おしょろ丸)に学生を分乗させて実施されています。実習では、かごしま丸教員による乗船オリエンテーションと退船操練及び北里大学教員による実習ガイダンスを受けた後、鹿児島湾奥福山沖でのタギリカクレエビ採集を目的としたかご網操業、鹿児島湾内3か所(桜島水道、湾中央部および湾口部)での北太平洋標準ネット(NORPACネット)によるプランクトン採集、スミスマッキンタイア採泥器による底質採取およびCTD・CMSによる海洋観測と海水採取と生物標本観察ならびに採取した海水標本のクロロフィル測定、種子島南方でのMOCNESS(多段開閉式ネット・環境計測システム)による生物採取と採集標本選別の実習を行ないました。また、航行中には、北里大学教員の指導によるイルカ目視観察、かごしま丸教員と本学部科目「航海技術乗船実習Ⅱ」受講のため乗船中の海技士プログラム4年生の指導によるブリッジでの当直・操舵体験とロープワークの実習を行いました。なお、かご網による生物採集と湾内での底質採取は、共同利用制度を利用して本航海に乗船した研究科修士課程1年生のTA2人の修士研究の標本採取を兼ねて実施しました。
本航海は、期間を通して天候に恵まれ、無事故で予定した実習を行うことができたこともあり、参加した北里大学の教員・学生は、かごしま丸による洋上実習に大いに満足したようでした。本実習に参加した北里大学の学生には、同大学の海洋実習の単位が付与される予定です。

かご網投入準備
MOCNESS標本の選別と観察
ロープワーク

 戻る

Page Top