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かごしま丸が日本大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

着底トロール操業実習

平成29年5月20日から26日の7日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、日本大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。
同大学からは小島隆人教授に引率された生物資源科学部海洋生物資源科学科の3年生8人およびTAの4年生1人と大学院1年生1人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した木村郁夫教授、上西由翁教授、山岡浩技術職員の指導を受けました。
実習では、かごしま丸教員から乗船ガイダンス、救命艇等操練及び着底トロール操業と国際漁場としての東シナ海の概要について講義を受けた後、東シナ海の我が国の排他的経済水域内で着底トロール操業を行い、その漁獲物の選別・測定及び硬直度指数とK値による鮮度評価、さつま揚げの製造、CTDによる海洋観測等の実習を行いました。操業後は、木村教授から「漁獲物の船上加工」に関する講義を受けるとともに、かごしま丸教員の指導で操業資料の分析を行いました。23日~24日には奄美大島名瀬に寄港し、名瀬漁協水揚荷捌所、宝勢丸鰹漁業生産組合の加工販売施設および近郊のマングローブ域の見学を行いました。復航時は、小島教授の指導で「かごしま丸でコンピューターに親しもう-Excelを使ったプログラム学習-」と題して、船内の学生用パソコンを使って初歩のプログラミング演習を行うとともに、上西教授から「魚介類の鮮度と品質」と「水産煉り製品」について講義を受けました。また、ブリッジで操舵と航海当直を体験しました。全般的に天候に恵まれたこともあり、参加した日本大学の教員・学生は大型練習船での実習に大いに満足したようでした。
小島教授は、共同利用航海について、「かごしま丸のような大型練習船での実習は本学の実験・実習では決して体験できない経験であり、彼らの勉学に必ず活かされると思う。実際、この実習に参加した学生のほぼ全員が、卒業時に実施する学生アンケートにおいて、かごしま丸での乗船実習を在学中に最も印象に残った講義・実習の1つとして挙げている。また近年は、水産商社に就職する学生も多く、本実習を通して、鹿児島大学の教員による食品分野の講義や実習を受けることができることも、彼らの就職活動や将来の仕事にとって非常に意義深い。今後も共同利用制度を使って、かごしま丸での洋上実習を継続実施したい。」と語っていました。なお、参加した学生には、後日提出されるレポートに基づいて、同大学の海洋生物資源科学実習の単位が付与される予定です。
この実習航海には、本学部の漁獲物船上処理乗船実習受講の学生17人も混乗し、日本大学生と同じ内容の実習を行いました。

利用大学教員による演習指導
さつま揚げ製造実習
航海当直実習(真風向・風速計算)

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