HOME 投稿 かごしま丸が連合大学院農学研究科と愛媛大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

かごしま丸が連合大学院農学研究科と愛媛大学の学生を対象とした共同利用乗船実習を実施しました

観測機器(水中グライダー) の講義
観測機器(水中グライダー) の講義

平成28年11月12日から20日の9日間、本学部附属練習船かごしま丸は、教育関係共同利用拠点認定事業の一環として、本学連合大学院農学研究科及び愛媛大学の学生を対象とした乗船実習を実施しました。

連合大学院農学研究科からは「人材養成学生支援セミナーII~洋上セミナー~」受講の博士後期課程の学生5人(本学水産学部5人)が、愛媛大学からは沿岸域環境科学研究センターの吉江直樹講師に引率された同センター所属の大学院博士課程の学生1人と工学部環境建設工学科及び理学部地球科学科から4年生各1人が参加し、内山正樹船長以下のかごしま丸乗組員と学部から参加した中村啓彦教授、小針統准教授、仁科文子助教の指導を受けました。この実習は、本学水産学部の海洋学及びプランクトングループが、平成27年から、本航海に参加した大学及び研究機関と共同で、新学術領域研究「海洋混合学の創設-物質循環・気候・生態系の維持と長周期変動の解明」の一環として実施している、黒潮とその源流域における混合過程・栄養塩輸送とその生態系の基礎構造の解明を目的とした海洋学研究の観測現場に参加する形で行われました。

実習では、トカラ海峡の黒潮流域で、本学並びに愛媛大学教員と余席利用で混乗した九州大学、東京大学、東京海洋大学、水産研究・教育機構東北区水産研究所の教員及び研究者の指導のもと、係留観測、CTD-CMS、XCTD、自由落下式曳航式CTD、ADCP、乱流計(TurboMAP、自由落下式VMP)、水中グライダーによる観測及び北太平洋標準ネットによる標本採集・処理など高度な海洋観測の現場を経験するとともに、様々な学術分野の教員、研究者、学生との交流や船内セミナー等を通して、研究者・技術者としてのキャリアパスやキャリアプランを学びました。セミナーでは3人の教員・研究者がそれぞれの研究分野や経歴を紹介した後、学生との間で、研究者としての時間管理のノウハウや博士研究員(ポスドク)の経済事情等について活発な質疑が行われました。参加した連合大学院の学生には、連合農学研究科の単位が付与されます。

この実習航海には、大学院洋上観測乗船実習受講の本学水産学研究科修士課程の学生4人も混乗して実習を行いました。

CTDと多筒採水器による観測
CTDと多筒採水器による観測
夜間観測(乱流計)
夜間観測(乱流計)
研究者キャリアパスセミナー
研究者キャリアパスセミナー

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