学部長からのメッセージ

sk水産学部は、新たなプログラム事業の導入、国際化やグローバル化への対応、さらにはミッションの再定義の推進、教育研究の質の持続および向上等多くの課題に対応してきました。これらの課題に対して、過去の経験を最大限に生かし、学部長として学部を円滑に運営し、質の高い成果を上げることが私の使命であります。同時に、鹿児島大学は、主体的に考える力を持ち、社会の変革を担う人材の育成および知の拠点としてのイノベーションの創出を推進すべく、第3期中期計画•目標を構築・実行して行かねばなりません。そのためには、水産学部がその特色、特に国内外地域への貢献、を生かし、今まで以上の存在感を示すことが鹿児島大学全体の向上とさらなる進展につながると信じています。
水産学部の更なる充実・発展のために、水産学部は引き続き質の高い教育を提供します。国内外の地域を含む水産業界全体に幅広く寄与する人材の育成を念頭におき、水産食料の安定供給実現とそれへの貢献をキーワードに、より就職と人材養成を意識した教育体制のさらなる発展を目指します。さらに、学生を学部の大切な資産と考え、学生本位の教育を実現したいと思います。水産学部は、平成27年度に入試を改革し、人材養成目標及び必要とされる基礎教育内容と関連づけた3領域での学生の募集を開始しました。水産学部は、専門教育早期に、現代社会及び産業界の現実を理解させる教育を学生全員に徹底することで就業意識と勉学における目的意識を高め、ひいては就職活動や公務員試験への対応力を高めることで就職に強い学部を目指しています。更に、職業能力開発のために水産教員、海技士、水産ジェネラリスト、グローバル人材を養成する4つのプログラムを設け、幅広い分野で人材育成および基礎・応用研究の両面での活動を展開しています。このような仕組みを機能させることで、鹿児島大学水産学部は他の水産系教育機関とは一線を画した「就職に強く、学生に親切な学部」としての地位を確立し、地域や産業界に貢献できる有為な人材の育成を今以上に強化して行きます。
また、グローバル化に対応するために平成27年度から開始した農水連携プログラムや国際連携プログラム(ILP)も特徴的な試みです。前者は、鹿児島大学が目指すグローバル化の一環としても位置付けられ、全国でも例の無い農水学部が融合したコースであります。後者は国際共同教育であり、インドネシアのサムラトランギ大学大学院、タイのカセサート大学大学院、フィリピンのフィリピン大学大学院、マレーシアのマレーシア大学トレンガヌ校大学院に加え、平成28年度からベトナムのニャチャン大学大学院が加わります。この大学院修士課程の一環として行われるILPは、単なる単位互換制度ではなく、すべてのメンバースクールが共通の規則に基づき、融合して人材を育成し、共同で教育研究を実施できる大変ユニークなプログラムであり、大学院修士課程における国際スタンダード化のモデルとなる、国内外から多くの注目を集めているプログラムです。このプログラムの成功は、水産学部のためばかりでなく、鹿児島大学グローバル化推進の大きな礎となると強く信じております。その他、水産学部では個々の教員やグループが、各種国際研修や国際共同事業等を通して、国際貢献に大きく関与しており、鹿児島大学の中でもグローバル化に関してはトップを走っています。
一方、研究推進においては、水産学という学問分野の性質上、応用的研究の重要性は言うまでもありません。その一方で、応用的研究に結びつく基礎研究も充実させていかねばなりません。また、切迫した予算事情を考慮すると、研究においてはますます外部資金への依存度が高くなることは明白です。したがって、外部資金獲得やそのためのプロジェクト形成の支援組織や研究企画等を強化しつつ、水産学部では以下の3分野、亜熱帯化対応研究分野、地域養殖研究分野、地域連携・地域貢献関連研究、を重点的に推進しています。これらの研究分野は、水産学部の教員がすでに長年遂行してきている内容に新規内容を加え、地域の研究から世界の研究へ羽ばたけるグローカルなポテンシャルが多いに期待できる分野であります。
このように、水産学部は食の供給、食の安全、環境保全等世界的な要請に応えるべく、これらについて総合的に教育・研究し、必要な人材を育成する機関として発展し続けます。

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